「ハミルトンがメルセデスからフェラーリに移籍すべき理由はひとつもない」と元F1ドライバー

 元F1ドライバーのデイビッド・クルサードは、6度のチャンピオン獲得経験を持つルイス・ハミルトンは現在のメルセデスとの契約が終了した後も同チームに残留すると見ており、2021年のフェラーリ移籍はないと考えている。

 2019年終盤、ハミルトンがフェラーリの首脳陣と顔を合わせたという報道がなされ、メルセデスとの契約が2020年末で期限を迎えた後、ハミルトンがどういう選択をするのかについて、憶測が広がっている。

 ハミルトンのF1でのキャリアは終盤に差し掛かっているだけに、彼が新たに大きな挑戦に乗り出す場面を見たいというファンも多く、そういう思いによって推測が煽られている部分もある。

 ハミルトンがチャンピオンチームを離脱し、この10年以上タイトルから遠ざかっているチームへと移籍する可能性は低いように思える。ただし、メルセデスのチーム代表トト・ウォルフが2021年にチームを離れるというようなことがあった場合、状況は変わってくるだろう。

 しかしながらクルサードは、今後も現状が維持され、ハミルトンは新たな記録を築くべくメルセデスとの強固な関係を続けていくと見ている。

「ルイスが(メルセデス以外の)他のチームへ行くなんてことは考えたこともない」と、クルサードは『Autosport International Show』で語った。

「確かにフェラーリと話はしているだろうが、彼はずっとメルセデスと過ごしてきた。どうしてその関係を壊す必要があるだろうか」

レース後、ハミルトンにインタビューするクルサード
レース後、ハミルトンにインタビューするクルサード

 84回のF1優勝経験を持つハミルトンは現在、競技生活と私生活のバランスがうまくとれており、そのため金銭的な条件はもはや重要ではないと、クルサードは考えている。

「人生において、他国での展開を求める者もいるが、ルイスは英語が通じるテリトリー、つまりアメリカとイギリスでの生活を楽しんでいると思う。アメリカで楽しみ、イギリス(に拠点を持つメルセデス)でレースをする」とクルサードは付け加えた。

「フェラーリのような、強い愛着と感情が伴うチームのシートを彼が必要としているとは思えない。それにフェラーリのバッヂが、幼児期から彼の心に刻み込まれているとも思えない。では何のために移籍するというのだ? 金か? それならいくらでも持っている」

 13度のグランプリ優勝経験を持つクルサードは、ハミルトンが最終的には、あと数シーズンをメルセデスで過ごすと信じている。

「彼があと数年はメルセデスで過ごす可能性の方が高いと私は感じる。そうなれば、間違いなくF1の黄金時代が築き上げられるのだから」と、チャンネル4のコメンテーターを務めるクルサードは締めくくった。