2020年F1シートを失ったヒュルケンベルグ「自分を見つめ直すいい機会になる」と前向き

 ニコ・ヒュルケンベルグは、2020年にはF1に参戦しないことが確定したが、心のどこかでモータースポーツの喧騒から一時離れる機会を持てることを歓迎していると語った。

 ルノーがエステバン・オコンを起用することを決め、ハースかアルファロメオへの移籍といった数少ない代替案も実現しなかったため、ヒュルケンベルグは不本意な撤退を余儀なくされた。

 9シーズンのなかで177戦に出走した32歳のヒュルケンベルグが、このままF1キャリアを終えることになるのか、再び戻ってくることができるのかは、現時点では定かではない。

 ヒュルケンベルグは2020年のシートがないまま新年を迎える。しかし気持ちはポジティブであり、今後の生活を楽しみにしているという。

「そうだね、来年はグリッドに残れないけれど、終わりだとは思っていない」と、彼はFormula1.comのF1のローレンス・バレットに語った。

「2020年は移動が減るから、たくさん時間を取ることができる。心のどこかで、自分の人生の一幕が終わることに興奮しているんだ」

「来年はプレシーズンのルーティンを経たり、冬季テストやオーストラリアに行くこともないから、また違ったスケジュールやリズムになる。今までとは違うものになるね」

「今までより自由がある、違う人生を心のどこかで心待ちにしている。好きなときに、好きなことができるようになるんだ」

「一度スイッチを切って、一歩下がり、興味の赴くまま、情熱がどこにあるかを見るために、数カ月の時間をとりたい。そして、どこかに可能性があるかを確かめる。不確実だけどエキサイティングだ。おそらくこの休暇は役に立つと思うよ」

2019年F1第21戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
2019年F1第21戦アブダビGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 表彰台未登壇の出走回数が最多のF1ドライバーという不名誉な記録を持つヒュルケンベルグは、堅実で一貫性のあるドライバーでありながら、その才能にふさわしい大きなチャンスを掴めなかった。

 しかしながら、このスポーツにおいて長いキャリアを築いてきたことには非常に満足しているとヒュルケンベルグは言う。

「僕は7歳の時にF1への夢を追い始めた。もし当時の僕が『将来君は10年のキャリアを築くことになる』と言われたら、驚きながらも喜ぶことだろう」

「そのこと(F1で長く走ってきたこと)には満足している。僕は中団チームのなかで確かな一貫性を披露してきた。隠れる必要などない」