ラッセル、クビサに予選で全勝も「レースでは苦戦させられた」

 ウイリアムズからF1にデビューしたジョージ・ラッセルは、チームメイトのロバート・クビサを指標にF1での初年度を過ごした。クビサを速さで上回ったラッセルだが、特定の分野ではクビサの方が優れていたとも認めている。

 ラッセルとクビサは2019年を迎えるにあたり、まったく違った野望を持っていた。ラッセルがルーキーイヤーに仕事を学ぶことに集中していたのに対し、クビサは彼自身および批判的な人々に対し、8年間のブランクがあってもF1の最高レベルで戦えることを証明するべく必死になっていた。

 しかしながらこのふたりには、相手を打ち負かすという共通の目標があった。ラッセルは予選では100パーセントの勝率でクビサを上回ったが、決勝では経験豊富なクビサが優位だったことを認めた。

「シーズン後半は、十分なスタートが切れず、1周目にロバートに追い抜かれ、アグレッシブになりきれないといった流れになることが多かった。その後、ペースが向上しても、なかなか彼を抜けず、レース中盤にようやくオーバーテイクするという展開だ」とラッセルは説明した。

 最終戦アブダビGPではラッセルがクビサより上位でフィニッシュすることになったが、クビサを抜くまでには約24周を要した。

「終盤の僕たちのペースは非常に強力だった。僕は序盤のラップを改善すれば、それで問題ない」とラッセルは語った。

「同時に、クルマをもっとうまくコントロールする必要がある。けれども良い形でシーズンを終えることができたと思う」

 マシンのパフォーマンス不足により、ドライバーたちは2019年シーズンを中団グループ上位で戦うことができなかった。しかしルーキーイヤーでのラッセルを、メルセデスやウイリアムズの関係者たちは高く評価している。

「ジョージはF1での初めてのシーズンを困難な環境で戦った」とウイリアムズのシニアエンジニアであるデイブ・ロブソンは語った。

「しかしながら彼の才能、走り、熱意は明らかであり、彼が並外れた真のF1ドライバーになるために必要な要素を、すべて手にしていることは間違いない」

「その一方で、まだ彼はそうした資質を十分発揮していないかもしれないが、今年彼が積んできた非常に貴重な経験が、この先大きな成果となって返ってくるかもしれない」