WEC:2019/20年第5戦サンパウロがキャンセル。代替戦はCOTAで2月23日開催へ

 WEC世界耐久選手権は12月2日、2019/2020年シーズン第5戦として2020年2月1日に開催が予定されていたサンパウロ6時間レースの実施が困難になったとして、同ラウンドのキャンセルを発表。同時にアメリカ・オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)での代替戦を開催するとアナウンスした。

 2014年シーズンの開催以来、5シーズンぶりのカレンダー復活を果たしていたWECサンパウロ。F1も開催されるブラジル、インテルラゴス・サーキットを舞台に争われる予定だった6時間レースは、以前から「中止となる可能性がある」との噂が流れていたが、それが現実のものとなってしまった。

 WECの発表によれば、この決定は地元ブラジルのプロモーターが契約上の義務を果たすことできなかったために行われたものであるといい、インテルラゴスやサンパウロ市との間では何ら問題はなかったことを強調している。

 南米ラウンドの開催中止決定に伴い、WECの運営組織は代替戦の開催を検討。その結果2020年2月21~23日に、アメリカ・テキサス州オースティンのCOTAで2019/20年シーズン第5戦ローン・スター・ル・マン(オースティン6時間レース)が行われることが決定した。

 WECオースティンはWECの過去7シーズン中、計5回の開催実績を持つイベントであり、シリーズを戦うチームやドライバーたちによく知られ、称賛されている。そんな優れた設備は昨シーズン、大成功を収めた“スーパーセブリング”の約ひと月前に都合30台のプロトタイプカーとGTカーをホストすることになる。

 なお、COTAでのレース開催日は前述のとおり2月21~23日となったが、これはアメリカ最大のスポーツイベントであるNFLスーパーボウル2020と、2月14~15日にメキシコで開催されるABBフォーミュラE選手権第3戦メキシコシティE-Prixとの日程重複を避けたものとなっている。

「まず第一に、比較的短期間のうちに私たちを受け入れてくれたボビー・エプスタインCOTA代表とサーキット・オブ・アメリカに感謝しなければならない」と語るのは、WECのジェラール・ヌーブCEO。

「COTAはすばらしいトラックであり、我々のファンやチーム、そしてメディアが、北米での素晴らしいレースが1回だけでなく2カ月間に2回あることを喜んでいると確信している」

「もちろん、この立場にいれば(WECサンパウロの中止決定は)非常に残念だ。WECはサンパウロ市と、何千人ものブラジルのモータースポーツファンを悲しませてしまった、このような状況を遺憾に思っている」

 WECサンパウロに置き換わる形で急きょ開催が決定したローン・スター・ル・マン。WEC北米戦のファーストラウンドとなる同レースの詳細は近日中にアナウンスされる予定だ。

ヘルマン・ティルケが設計したサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。鈴鹿サーキットやシルバーストン、イスタンブールなど世界各地のサーキットの名物コーナーが揃うコースとして知られている。
ヘルマン・ティルケが設計したサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。鈴鹿サーキットやシルバーストン、イスタンブールなど世界各地のサーキットの名物コーナーが揃うコースとして知られている。