WEC上海:打倒トヨタに燃えるレベリオン。勝利への「良い流れ」を感じるとメネゼス

 LMP1プライベーター、レベリオン・レーシングの1号車レベリオンR13・ギブソンをドライブするグスタボ・メネゼスは11月8~10日に中国、上海で行われるWEC世界耐久選手権第3戦上海が、チームにとって勝利を飾る最高のチャンスのひとつだと考えている。

 2019/2020年シーズン第3戦のWEC上海に向けては、今季からLMP1クラスに採用されている“サクセス・ハンディキャップ”が更新され、同一ポイントでランキング1位、2位に並ぶTOYOTA GAZOO Racing勢に1周あたり最大2.74秒のハンデが課せられた。

 これは前戦富士と比べてトヨタTS050ハイブリッドに1.5秒近くのハンデが追加されたことを意味し、0.89秒/1ラップのハンデを負う1号車レベリオン(メネゼス/ブルーノ・セナ/ノルマン・ナト組)との差は1.85秒/1ラップとなる。

 2018/19年“スーパーシーズン”第3戦シルバーストンで、トヨタ2台の失格によりアメリカ人として初めてのWEC総合優勝ドライバーとなったメネゼスは、上海ラウンドは今までになくチャンスがあると楽観的にとらえており「そろそろ表彰台(の頂点)に立つ時だと思う」とSportscar365に語った。

■上海のほうが富士よりもコース特性に合っている

「チームは富士以来、僕たちのクルマのポテンシャルを最大限に引き出すために、一生懸命働いてきた。(最新の)サクセス・ハンディキャップを考えると、それは僕らにとって『良い流れ』だと思う」

 メネゼスは今週末に向けて、オレカ製ノンハイブリッドLMP1カーが“機械的な調整”を受けたとし、全部で16のコーナーからなる上海国際サーキットは、第2戦の舞台となった富士スピードウェイよりも自分たちのクルマに適していると考えている。

 そのWEC富士ではレース序盤、チームメイトのセナが小林可夢偉が駆る7号車トヨタTS050ハイブリッドを20分にわたってリードしたが、大局的にはトヨタに「確実なペースがあった」とメネゼスは認める。

「(彼らも)最初は少し驚いたと思う。しかし、トヨタはリズムに乗ると僕たちの前から居なくなった」

「上海では富士よりも力強い走りができるはずだ。富士は低速よりのサーキットなので、僕たちのクルマは少し苦労していたんだ。その点、上海はかなり大きなダウンフォースを必要とするトラックだと思う。クルマのエアロ面では良いものを持っているから、勝負が面白くなるはずだ」

「今週末は小さな一歩を踏み出したような気がするんだ。フリープラクティスで実際のギャップを見てみる必要はあるけれど、これまで以上に期待しているよ」

■ル・マンでサクセス・ハンディキャップが適用されないのは「少し恥ずかしい」

 WEC“シーズン8”から採用されているサクセス・ハンディキャップは選手権第2戦富士から2020年4月に行われる第7戦スパ・フランコルシャンまでがその対象であり、フィナーレとなる2020年のル・マン24時間では適用されない。このことにメネゼスは不満を募らせる。

「1年前にこのハンディキャップシステムがあればよかったのに……そう思うのは確かだよ。また、ル・マンが除外されているのも残念に思う」

「なぜなら、そこで何が起こるかが非常に明白だからだ」

「チャンピオンシップのなかでもっとも重要なレースなのに、事前に結果を知ってしまうことに等しいというのは少々ガッカリするよね」

「しかし、同時に実際にはどうなるのかをその目で見ることは楽しみだ。今週末は公平な勝負ができるようにやってみるべきだと思うよ」

WEC富士ではオープニングラップから約20分にわたって、1号車リベリオンR13が7号車トヨタTS050ハイブリッドをリードした。
WEC富士ではオープニングラップから約20分にわたって、1号車リベリオンR13が7号車トヨタTS050ハイブリッドをリードした。