グッドイヤー、WEC復帰に続き2020年シーズンの欧州ル・マン・シリーズでもタイヤ供給へ

 グッドイヤーは2020年、モータースポーツへの関与をELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに拡大し、LMP2およびGTEクラスチームと協力することをアナウンスした。

 アメリカのタイヤメーカーは2020年に、姉妹ブランドのダンロップから欧州のトッププロトタイプカテゴリーのプロバイダーを引き継ぎ、ミシュランと対決する。ELMSで来季デリバリーされることになるタイヤは現在、WEC世界耐久選手権でイオタとジャッキー・チェン・DCレーシング、山下健太を起用しているハイクラス・レーシングに供給されているものと同じ仕様だ。

「グッドイヤーはスポーツカー用の超高性能タイヤの開発における業界リーダーだ」と豪語するのは、同ブランドのモータースポーツディレクターを務めるベン・クローリー氏。

「我々がカムバックを果たした国際的なレーシングシリーズは、レースでもっとも要求の厳しいチャンピオンシップのひとつで、私たちの知識と技術力をアピールする場にふさわしいといえる」

「この開発の場をELMSに拡大するこということは、グッドイヤーブランドをヨーロッパのもっとも有名なサーキットで披露するだけでなく、より幅広いクルマ、チーム、ドライバーと協力できることを意味するんだ」

 国際レースへの関与を強化している最中のグッドイヤーは、2019/2020年シーズンのWECの参入に加え、2020年のBTCCブリティッシュ・ツーリングカー・チャンピオンシップのグリッドに並ぶ車両にも、ダンロップに代わってタイヤを供給する契約を結んだことを発表している。

 WECプログラムの形でトップレベルのスポーツカーレースに復帰すると発表したとき、アメリカの企業は同時にル・マン24時間レースでWECとグリッドを共有するELMSについても興味を示したが、完全なプログラムはまだ確認されていなかった。

 その後、明らかにされたELMSへのプログラム拡大は、LMP2に加えてGTEクラスでダンロップが行っていた独占供給の引き継ぎも含まれている。このフィールドでは各車がグッドイヤーの『イーグルF1 スーパースポーツ』レーシングタイヤを使用することになる。

2019/20年WEC第2戦富士で登場したグッドイヤーのカットスリックタイヤ(左)
2019/20年WEC第2戦富士で登場したグッドイヤーのカットスリックタイヤ(左)

「GTEカテゴリーは、グッドイヤーが最近発売したイーグルF1 スーパースポーツ・ロード・リーガルタイヤにぴったりだ」とクローリー氏。

「このシリーズ究極のバージョンであるイーグルF1 スーパースポーツRSは、ポルシェ911 GT2 RSおよび、911 GT3 RSに設定されており、他のプレミアムスポーツカーメーカーのモデルにも合わせたサイズも開発されている」

「ELMSでは、多様な車種に必要な性能、同等性、一貫性、耐久性を備えたタイヤを供給する予定だ」

 WECとELMSのCEOであるジェラール・ヌーブは次のように付け加えている。

「グッドイヤーはモータースポーツの象徴的な名前のひとつだ。ル・マン24時間レースで合計14回の優勝を誇る彼らの豊富な経験と名声、投資、技術がヨーロッパのル・マン・シリーズにもたらされるだろう」

「グッドイヤーがWECとELMSを国際的なスポーツカーレースへの復帰の舞台に見出したことを我々は誇りに思っている」