MotoGP日本GP:マルケスのポール・トゥ・ウインでホンダがコンストラクターズタイトルを獲得。中上は完走果たす

 MotoGP第16戦日本GP MotoGPクラスの決勝レースがツインリンクもてぎで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が優勝。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は16位でフィニッシュを果たした。

 雨が落ちた予選日から一転、決勝日は晴れ間が広がった。MotoGPクラスの決勝レースを迎える時間帯にはやや涼しい風が吹いていたが、気温も21度、路面温度は27度にまで上昇。今週末で最も暖かさを感じる日となった。

 各ライダーがグリッドにつき、シグナルが消える。その瞬間、22名のMotoGPライダーが一斉にツインリンクもてぎの1コーナーへ向かって飛び込んでいった。ホールショットを奪ったのは好スタートを切ったマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)。マルケスにファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)、そして3番手には6番手スタートのジャック・ミラー(プラマック・レーシング)が続く。

 オープニングラップではクアルタラロがトップを奪うもヘアピンカーブで再びマルケスがオーバーテイク。序盤から激しいトップ争いを演じ、ヘアピンカーブでは一瞬接触を避けるようにクアルタラロがマシンを起こした。そのためマルケスに水をあけられ、マルケスがアドバンテージを築く形となった。

クアルタラロを引き離すマルケス
クアルタラロを引き離すマルケス

 マルケスは2周目、2番手のクアルタラロに対し約0.7秒のラップタイム差をつけると序盤から後続を引き離すため猛烈にプッシュ。3周目にして、クアルタラロに対し1秒以上の差を築く。クアルタラロの後方には3番手のミラーが続いており、こちらの差も約1秒。トップ3はほぼ等間隔の差を保って周回を重ねていく。

 一方、13番グリッドからスタートした中上。3周目には16番手、6周目には18番手で走行を続ける。

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)

 マルケスとクアルタラロのトップふたりが均衡を守るなか、3番手のミラーに、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が迫る。

 10周目にはモルビデリがミラーをとらえ、3番手に浮上。ミラーは11周目の1コーナーの飛び込みでドヴィツィオーゾにも交わされ、5番手に順位を落とす。

 レース折り返しの12周を終え、1秒を保ち続いていたマルケスとクアルタラロのトップ争いは、次第にその差が開き始めた。その差は13周目には2秒、17周目には約2.5秒。マルケスは中盤にクアルタラロを引き離し、独走態勢に入った。

 3番手争いは、ミラーが遅れをとり、モルビデリ、ドヴィツィオーゾ、ビニャーレスがワンパックになって展開された。14周目にドヴィツィオーゾが90度コーナーでモルビデリを交わす。モルビデリの5番手ポジションを、さらにビニャーレスがねらう。ビニャーレスは16周目、2コーナーのブレーキングとライン取りでモルビデリをパス。4番手に浮上した。

 ドヴィツィオーゾとビニャーレスに絞られた3番手争いは、さらに続いた。テール・トゥ・ノーズでドヴィツィオーゾを追うビニャーレス、ポジションを守るドヴィツィオーゾ。ビニャーレスは何度かラインを変え、オーバーテイクのチャンスをうかがう。

 残り4周、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が1コーナーで転倒を喫する。ロッシは自力で起き上がったがマシンはグラベルに転がり、ロッシはここでレースを終えた。

 マルケスは最後まで隙を見せることはなく、独走態勢を崩さないまま、トップチェッカーを受けた。日本GPでの優勝は2018年に続く2年連続の勝利。マルケスがチャンピオンらしい完ぺきなレース運びでポール・トゥ・ウインを飾った。また、マルケスのこの勝利により、ホンダが25度目のコンストラクターズタイトルを決めた。

ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)
ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)

 2位には序盤にマルケスに対し仕掛けたクアルタラロ。クアルタラロはこの2位表彰台の獲得により、2019年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得している。3位はビニャーレスとの争いを制したドヴィツィオーゾ。ドヴィツィオーゾはラストラップにクアルタラロに迫ったものの、惜しくも勝負を仕掛けるところまでは至らなかった。しかし7番手からの見事な追い上げのレース、そして表彰台獲得だった。

3位表彰台を獲得したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)
3位表彰台を獲得したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)

 4位はドヴィツィオーゾと接戦を繰り広げたビニャーレス。5位には終盤にポジションを上げたカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)が入った。

 中上は右肩の負傷を抱えて、終始我慢のレースとなった。それでもポジションを守り切り、最終的には16位でレースを終えている。中上にとってはこの日本グランプリが2019年シーズン最後のレース。日本のファンの前で、最後まで走り切った。

 天候や気温がウイーク中に変わるなか、チャンピオン、マルケスがその強さを発揮したレースとなった。