トヨタが東京オリンピック・パラリンピックで走らせる低速自動運転用の電気自動車「e-Palette」の実車を公開【東京モーターショー2019】

10月23日のプレスデーを皮切りに11月4日まで開催される東京モーターショーでトヨタ・ブースに出展される「e-Palette」の実車が報道陣に公開されました。

トヨタ イーパレット
実車が公開されたトヨタの自動運転EV「e-Palette」

「e-Palette」は、自動運転の電気自動車(EV)で、トヨタによる造語である「Autono-MaaS」専用EVと名乗っていて、この実車(写真)は、「東京2020オリンピック・パラリンピック仕様」となっています。

なお、少しややこしいですが、東京モーターショーで公開されるのは、同ショー向けのより未来を感じさせる仕様になるそうです。

さて、東京オリンピック・パラリンピックの晴海の選手村内の循環バスとして使われる「e-Palette(東京2020オリンピック・パラリンピック仕様)」は、選手や大会関係者の移動として使われます。

トヨタ イーパレット
「e-Palette」は左右対称のデザインで、モーターはリヤに1つ搭載する

左右対称(あるいは前後対称ともいえそう)のシンメトリーなデザインが施された「e-Palette」は、全長5255×全幅2065×全高2760mm、ホイールベースは4000mm。

トヨタ イーパレット
完璧なフラットフロアを実現

電車の乗降ドアを参考にしたという大きな自動開閉ドアや、車いす乗降用のステップも用意され、乗車定員は20名(オペレーター1名を含む)で、車いすの場合は4名+立ち乗り7名。車内にはシートも設置され、もちろん吊革や手すりなどもあり、樹脂製のガラスにより万一の際に選手達を守るような配慮もされています。

トヨタ イーパレット
充電口とセンサーのライダー

一充電走行距離150kmで、最高速は19km/hですから、低速用のEV小型バスとなっています。駆動用のリチウムイオンバッテリーは床下に敷き詰められていて、フラットなフロアを実現しています。なお、モーターなどの駆動部品はリヤに配置され、操舵装置はフロントに配置されています。

トヨタ イーパレット
カメラとライダーにより周囲をセンシングする

ヘッドライト、テールランプの点滅でアイコンタクトのように、周囲の歩行者などとコミュニケーションを取る工夫も凝らされています。「通常走行時」、横断歩道などで停止した際の「お先にどうぞ」、充電中などの「おやすみなさい」の3パターンだそう。なお、低速自動運転は、SAEのレベル4に相当するそう。自動運転の詳細は別記事でご紹介します。

(文/塚田勝弘 写真/角田伸幸、塚田勝弘)