MotoGPタイGP:マルケス、FP1で激しく転倒もタイトル獲得に影響なしか。大きな怪我なく「痛みはあるが大丈夫」

 MotoGP第15戦タイGPのフリー走行1回目で激しいハイサイド転倒を喫したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)。転倒後、マルケスはメディカルセンターに運ばれたのち、ブリーラムの病院へと搬送された。マルケスはその後、病院からサーキットに戻りフリー走行2回目を走行している。転倒により受けたマルケスの体の状態や転倒時の状況などについて、各関係者とマルケス本人が語った。

 フリー走行1回目、マルケスは残り5分を切るころに7コーナーでハイサイド転倒。マシンは大破し、うずくまったマルケスはすぐに起き上がることができなかった。タイGPでタイトル獲得に王手をかけているマルケスの、まさかの姿。フリー走行1回目の最後の走行に入った、そのアウトラップでの出来事だった。

 MotoGP.comで公開されているMotoGPのメディカルディレクター、アンヘル・チャート氏がマルケスの状況を語った動画によれば、マルケスはこのとき、転倒の激しい衝撃により、呼吸ができない状況に陥っていたという。しかし、メディカルセンターで診察すると、間もなく呼吸困難と心拍数は回復。一方で、腰と左脛骨、臀部にひどいあざがあることが確認されたということだ。

 マルケスはメディカルセンターでの診察のあとブリーラムの病院へ搬送されたが、その理由は呼吸困難のためではなく、背骨全体をさらに検査するためだったという。

「一般的な状況としては、マルケスがメディカルセンターに到着した時点で問題なかった。メディカルセンターでは胸部、足、椎骨のレントゲンを実施した。足は問題なかったが、椎骨は損傷の可能性があった」と、チャート氏は説明している。

「(ブリーラムの病院で)スキャンを行ったところ、骨に明らかなダメージはないことが判明した。よって、炎症を抑える薬と理学療法による治療を施した」

 打撲はあるものの、骨折はなし。激しいクラッシュを喫しながら大きな怪我を負わずにすんだマルケスは、フリー走行2回目からの出走を許された。病院から戻ったマルケスは、フリー走行2回目で序盤にトップタイムをマーク。最終的なリザルトは6番手であったが、フリー走行1回目の転倒の影響を感じさせない走りだった。

 同じくMotoGP.comで公開されている動画のなかでは、レプソル・ホンダ・チームのアルベルト・プーチ監督がマルケスの転倒の理由を語っている。

「バックストレートで、おそらくマルケスはレコードラインを通っておらず外側のラインを走っていた。そのエリアは少し汚れていたようだ。おそらく、そこでタイヤが砂などを拾って汚れてしまったのだろう。可能性のひとつとしてということだが、タイヤが完全にきれいな状態ではなかった、と考えられる」

 一方、フリー走行1回目の大転倒からメディカルセンター、病院での検査を終えてフリー走行2回目を走ったマルケス本人は「(フリー走行1回目で)メディカルセンターに着いたときには、もう大丈夫だったんだよ」と、体に問題がないことを主張している。

「でも、ドクターたちの手順に従って、いくつかの検査を受けたんだ。大事なことは、僕の状態が問題ないということさ。痛みはあるけれど、大丈夫。午後にはうまく走行ができたし、満足しているよ。当初の予定を少しだけ変更しただけで、すぐに速く走れたからね」