フェラーリでついに内戦勃発か。「チーム代表は明確な指針を示せていない」と海外メディア

 F1第16戦ロシアGPでのセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールの緊張関係の高まりを受けて、イタリアF1メディアは本格的な確執へ発展するのではと、かたずを呑んでいる。

 ルクレールがフェラーリに抜擢された今季開幕時点は、いうまでもなくベッテルがチームリーダーだった。しかし第2戦バーレーンGPであわやポール・トゥ・ウィンの速さを見せると、中盤以降はレース結果でもベッテルを上回り、第13戦ベルギーGP以降はどちらがナンバー1ドライバーかわからない状態になっていた。

 そしてメルセデスに敗れたロシアGPではついに、ルクレールがレース前の取り決めを巡って公然とベッテルを非難する事態に発展した。これに関してマッティア・ビノット代表はあくまで、「お互いのやり取りの、解釈の違いだ」と、ベッテルのチームオーダー拒否の可能性を否定している。

 それに対し週明けのイタリアメディアは、「フェラーリの内戦が勃発した」と、事態のいっそうの悪化を報じた。

「ロシアGPの結果を受けてマラネロが一刻も早くすべきことは、ふたりのドライバーの関係改善だ」と、イタリアで最も影響力のあるスポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルトは主張する。

 一方、コリエーレ・デロ・スポルト紙は、よりベッテル寄りの立場が鮮明だ。
「古き獅子ベッテルは誇りと完璧主義を持って行動し、その前に若く傲慢なルクレールが立ちはだかった。ルクレールが勝利を要求するのはまったく正しいが、同時にベッテルは5回目のタイトルを獲得する権利がある。今のフェラーリ首脳陣はその事実に対する敬意が、少しばかり足りないのではないだろうか」

 そしてトゥットスポルト紙は、「もはや両者の関係悪化は、フェラーリをいっそう困難な状況に置くだろう」と言う。

「フェラーリは今や、最強のパッケージを手に入れた。にもかかわらずふたりのドライバーの確執によって、その恩恵を100%受けられない状態にある。ビノット代表は、明確な指針を示すことができないでいる」