国別対抗世界選手権のトライアル・デ・ナシオンで日本チームが2位表彰台獲得の健闘

 9月27~29日にスペインのイビサ島で開催された2019年のFIMトライアル国別対抗世界選手権であるトライアル・デ・ナシオン。藤波貴久、黒山健一、小川友幸の3人が日本代表チームとして戦い、19カ国中2位を獲得した。

 アウトドアのトライアルは、自然のなかにコースを作り、ルートに沿い複数のセクション内の岩山、急坂など高低差や傾斜が設定されたコースをいかに足を着かずに走破するかを競う競技。テクニックや体力以外に、走行ラインを読む能力が必要となる。

2019年トライアル・デ・ナシオンの舞台であるスペインのイビサ島
2019年トライアル・デ・ナシオンの舞台であるスペインのイビサ島

 そのトライアルの国別対抗の世界選手権のトライアル・デ・ナシオンは、今年で36回目を迎えた大会。国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が年に一度世界各国で開催し、ナショナルチームが争うものだ。

 クラスは、最高峰のWorld、その下にInternational、Womenの3クラスが設定されており、日本チームは6カ国がエントリーするWorldに出場した。

 採点方法は、15セクションを2ラップし、それぞれ3人全員が各セクションを走行して上位2人の減点をセクションごとに合計。持ち時間は1ラップ目が2時間45分、2ラップ目が2時間15分で、1分オーバーするたびに1ポイントが加算され、最終的な減点の合計で順位が決まる。

 日本代表チームの藤波は、世界チャンピオンの経験を持つ現在トライアル世界選手権GPクラスに参戦中のライダー。今回はライダー兼戦略リーダーとして参戦した。

 黒山は、最高峰クラス史上最多の11回のチャンピオンで、全日本トライアル選手権の国際A級スーパークラスに参戦中。小川は、全日本トライアル選手権の国際A級スーパークラスに参戦中で現在6連覇中だ。

 この3人が日本代表チームに選出され、スぺインのイビサタウンが舞台とあるコースで戦った。

 予選には1チーム2人が出場するため、藤波と小川がエントリー。昨年は黒山と藤波が走りトップだったが今年はメンバーを変更して臨み、6番手で予選を終えた。

2019年トライアル・デ・ナシオンに参戦した黒山健一
2019年トライアル・デ・ナシオンに参戦した黒山健一

 決勝の1ラップ目は、トータル減点12で減点2のスペインに続く2番手で終了した。2ラップ目は、減点を減らし7でトータルの減点は19。優勝は、減点4のスペインで日本は優勝を逃したが、強豪チームの減点24のフランス、減点27のイギリスを抑え過去最高に並ぶ2位表彰台を獲得した。

 藤波は「とてもうれしいです。スペイン代表は打ち負かせない存在だと思うので、僕らにとっては2位は勝利に匹敵する結果だと思います。僕らは一生懸命にトライアルに取り組み、最終的に2位となりました。とても幸せな気分です。世界選手権で3位になり、今日は2位。すばらしい一年になったと思います。これまで以上に幸せな気分です」とコメント。

 黒山は「今回は藤波選手、小川選手、そして僕で戦いたいとお願いして実現したデ・ナシオンだったし、6月のTrialEでも勝てず世界選手権では悔しい思いをずっとしてきましたが、現状ではベストの2位になることができてホッとしたし、やっぱりうれしいですね」と続ける。

「また今大会でヤマハのマシンを使うのは僕ひとり。ファンの皆さんには『MotoGPやMXGPでヤマハは走っているのになぜTrialGPは走らないのか?』と聞かれ、注目され期待されていることを感じました。その中で高いパフォーマンスを発揮することができ、欧州のファンにヤマハとTYE250Fiが記憶に残るレースにできたこともうれしく思います。そして日本チームにたくさんの応援をいただきましたが、そのすべてが大きな力になりました。本当にありがとうございます。この後は全日本が続きます。これからも頑張りますので、ぜひトライアルを楽しんでください」

 小川は「今大会は、ものすごく自分の調子もよくて、日本代表チーム3人のチームワークもものすごくよかったので、最終的に2位を取れたことは、ものすごくハッピーなことです」と語った。

2019年トライアル・デ・ナシオンに参戦した藤波貴久
2019年トライアル・デ・ナシオンに参戦した藤波貴久
2019年トライアル・デ・ナシオンに参戦した小川友幸
2019年トライアル・デ・ナシオンに参戦した小川友幸
2019年トライアル・デ・ナシオンに参戦した黒山健一
2019年トライアル・デ・ナシオンに参戦した黒山健一
2019トライアル・デ・ナシオンで表彰台を獲得した日本、スペイン、フランス
2019トライアル・デ・ナシオンで表彰台を獲得した日本、スペイン、フランス