FIA-F2:松下信治にヒットしたニキータ・マゼピン、次戦アブダビで15グリッド降格ペナルティ

 9月29日にロシアのソチ・オートドロームで行われたFIA-F2選手権第11大会レース2で、松下信治(カーリン)と絡む大クラッシュを引き起こしたとして、松下と同じく病院へ搬送されたニキータ・マゼピン(ARTグランプリ)に対し、次戦15グリッド降格ペナルティが言い渡された。

 ロシア出身のマゼピンはホームレースとなったFIA-F2ソチレース2をポールポジションからスタートしたが、90度右へ曲がる2コーナーへの進入で2番手スタートのジャック・エイトケン(カンポス・レーシング)と絡んでオーバーランしてしまう。

 ランオフエリアで体勢を整え、加速しながらコースへ戻ろうとしたマゼピンは、同じくコースへ復帰しようとしていたエイトケンの横を通過。その際に、マゼピン車の左リヤタイヤとエイトケン車の右フロントタイヤが接触し、リヤを跳ね上げられる形となったマゼピンはコントロールを失ってしまう。

 そして、2台がオーバーランした2コーナーをクリーンに抜けて、3番手からのポジションアップを狙っていたのが松下。ランオフからコースへ戻ろうとする2台の横を通過しようとしたその瞬間に、コントロールを失ったマゼピンに激突されてしまった。

 アクシデントが起きたのは2コーナー先の高速左コーナーだったこともあり、松下は速度域が高い状態で右正面からクラッシュバリアに激突。バリアへぶつかった反動で跳ね戻ってきたところに、ふたたびマゼピンのマシンが追突し、今度はマシン左側からもクラッシュしてしまった。

 このアクシデントにより、レースは即座に赤旗中断。松下とマゼピンは検査のために病院へ緊急搬送された。幸い、ふたりのドライバーに外傷はなかったものの、松下はクラッシュ時に意識を失うほどの大きなインパクトで背中と頭を強打しており、24時間はソチ市内の病院で過ごした後、再検査を受ける予定だ。

 クラッシュについて、レースディレクターはマゼピンがターン2でアトキンソンをコース外へ押しやったことが発端で、その後アトキンソンとは異なる手順でコースへ復帰しようとしたことが原因だと判断した。

 スチュワードは、マゼピンが取った一連の行動にほかのドライバーを思いやる動きがなかったと指摘。さらに大きなアクシデントにもつながりかねなかったとしている。

 これらの意見を踏まえ、シリーズとしては11月29~12月1日に行われる最終戦アブダビ大会でマゼピンに対し、15グリッド降格ペナルティを与えることをアナウンスした。  

 なお、24時間の安静を指示された松下は日本時間9月30日の0時2分にTwitterを更新。英文で「僕は大丈夫です!! みなさんからの温かいメッセージに感謝しています。大きなヒットでしたけど、深刻な怪我はありませんでした。念のためもう一度CT検査を受ける予定です」といった内容の投稿を行い、無事を報告している。