全日本F3選手権第20戦岡山:41年の歴史に幕。宮田莉朋が最後のウイナーに輝く

 全日本F3選手権第20戦は9月29日、岡山県の岡山国際サーキットで25周の決勝レースが行われ、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)がポール・トゥ・ウインで41年の歴史が続いた全日本F3選手権のラストウイナーに輝いた。2位にサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)、3位には阪口晴南(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が入り、前日の第19戦と同じ顔ぶれが並んだ。

 公式予選のセカンドベストタイムによって決定したスターティンググリッドは、宮田、フェネストラズという1列目。2列目に阪口晴南、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)が続いた。真夏に戻ったかのような強い日差しのもと、11時23分に全日本F3最後の決勝レースがスタートした。

 1列目のふたりは、フェネストラズの方が加速は良かったものの、宮田もなんとか牽制しながらトップで1コーナーへと飛び込んでいった。その後方には阪口が続いたが、アーメドは片山義章(YTB by Carlin)、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、大津弘樹(ThreeBond F318)にかわされ大きく順位を落としてしまった。

 トップを守った宮田は前日同様にオープニングラップからハイペースで後続を引き離していく。第19戦では3周目に挙動を乱してハーフスピンする場面もあったが、今回はそのような気配もなく、6周目には2.8秒までフェネストラズとの差を築いていた。フェネストラズと阪口との差も同様に広がり、上位3台は単独走行になっていった。

 その後方では、ともに岡山をホームコースとする片山と大湯による激しい4位争いが展開される。チームの地元となる岡山でなんとか表彰台に食い込みたい2台は、テール・トゥ・ノーズの争いを続けていった。バックストレートでは大湯が片山との差をわずかずつ詰めていくものの、決定打がなく順位の逆転がないまま、レースは後半へと入っていった。

 トップの宮田と2番手のフェネストラズのみが1分23秒台のラップタイムを連発し周回を重ねていたが、後半になるとフェネストラズがわずかにペースダウン。1分24秒台にタイムを落としたこともあり、2台の差は残り5周で5秒まで開く。宮田は最後までペースを乱すことなくチェッカーを受け、今季8勝目を飾るとともに、2020年から全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に名称が変わる全日本F3選手権のラストウイナーとなった。

 2位のフェネストラズは、8度の優勝を含めて今シーズンの通算17回目の表彰台。3位には阪口が入り、長年全日本F3選手権のトップチームとして君臨したカローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sがワン・スリーフィニッシュとなった。地元ファンの注目が集まる片山と大湯の争いは、片山が大湯を抑えきって4位フィニッシュ。マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON F3)が今季11勝目を挙げてシーズンを締めくくった。

全日本F3選手権第20戦 岡山国際サーキット
決勝レース結果

Pos. No. MC Driver Car Name Car Laps Grid
1 36 宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 25 1
2 11 サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark F3 F314/スピース 25 2
3 37 阪口晴南 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 25 3
4 8 片山義章 YTB by Carlin F315/スピース 25 5
5 2 大湯都史樹 TODA FIGHTEX F319/トダ 25 8
6 12 大津弘樹 ThreeBond F318 F318/スリーボンド東名 25 7
7 65 エナム・アーメド B-Max Racing with motopark F3 F312/スピース 25 4
8 51 アメヤ・ベイディアナサン B-Max Racing with motopark F3 F315/スピース 25 9
9 7 シャルル・ミレッシ YTB by Carlin F317/スピース 25 6
10 13 三浦愛 ThreeBond F314 F318/スリーボンド東名 25 11
11 35 河野駿佑 RS FINE K&N F318 F318/HWA 25 10
12 30 M DRAGON TEAM DRAGON F3 F314/スピース 25 12
13 50 M 畑享志 B-Max Racing with motopark F3 F316/スピース 25 13

全日本F3選手権第20戦岡山 スタート
全日本F3選手権第20戦岡山 スタート
スタートからリードを築いた宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)
スタートからリードを築いた宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)
サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)
片山義章(YTB by Carlin)と大湯都史樹(TODA FIGHTEX)のバトル
片山義章(YTB by Carlin)と大湯都史樹(TODA FIGHTEX)のバトル
大津弘樹(ThreeBond F319)
大津弘樹(ThreeBond F319)
エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)
エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)
全日本F3選手権第20戦を制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)
全日本F3選手権第20戦を制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
全日本F3選手権第20戦岡山 表彰台
全日本F3選手権第20戦岡山 表彰台
2019年のタイトルを争った宮田とフェネストラズは、表彰台でシャンパンをかけあい健闘をたたえ合った。
2019年のタイトルを争った宮田とフェネストラズは、表彰台でシャンパンをかけあい健闘をたたえ合った。