マクラーレンF1、2021年からメルセデス製パワーユニットを搭載。ルノーとの提携は3年で終了

 マクラーレン・レーシングは、ルノーとのF1パワーユニット(PU/エンジン)契約を2020年末で終え、2021年からメルセデスとの提携をスタートすることを正式に発表した。

 F1ロシアGPの金曜にマクラーレン・メルセデス復活のうわさが浮上、土曜にチームはこれを正式に認める声明を発表した。

 マクラーレンは1995年から2014年にメルセデスエンジンを搭載して戦っていたが、ワークス待遇を求めて2015年からホンダと契約。しかし思うような結果を残せないまま、両者は3年で袂を分かち、マクラーレンは2018年からルノーのパワーユニットを使用している。

 9月28日、マクラーレンとルノーは、現在の契約は2020年末で満了すること、この契約を延長しないことを明らかにした。続いてマクラーレンは、メルセデスと2021年から2024年末までの契約を結び、パワーユニットの供給を受けることを発表した。

 マクラーレン・レーシングのチーフエグゼクティブ、ザック・ブラウンは、ルノーの「フェアで一貫し、透明性のある」姿勢に感謝の言葉を述べた。メルセデスとの契約については、「F1で再び成功を収めるための長期計画の重要な一歩」であると位置づけている。

「メルセデスはチームとしてもパワーユニットとしてもベンチマークとなる存在であり、我々の旅路の次なるステップにおいて、彼らと提携を結びたいと考えたのは自然なことである」

 メルセデス・ベンツ・モータースポーツの責任者を務めるトト・ウォルフは、マクラーレンがメルセデスファミリーに戻るのを歓迎すると語った。

「輝かしい歴史を共有しているこのふたつのブランドは、新たな契約により、将来を見据え、今後数年にわたるパワーユニット供給の新しい時代をスタートする。マクラーレンは今シーズン、ルノーパワーユニットと共に印象的なパフォーマンスを発揮するなど、近年、復活の基礎を築きつつある。この新たな長期契約が、マクラーレンにとって、我々メルセデスワークスチームを含むF1トップチームへの挑戦を目指す上でのひとつのマイルストンになることを願っている」

2014年のマクラーレンMP4-29・メルセデス(ジェンソン・バトン)
2014年のマクラーレンMP4-29・メルセデス(ジェンソン・バトン)

 マクラーレンはメルセデスと提携していた時代にコンストラクターズタイトルを1回、ドライバーズタイトルを3回獲得した。メルセデスワークスチームは現在のF1パワーユニット規則が導入されて以来、5年連続でダブルタイトルを獲得している。

 今回の契約により、メルセデスはワークスチームを含め4チームにパワーユニットを提供、一方ルノーは唯一のカスタマーチームを失うことになる。