田辺TD金曜インタビュー:ホンダPU勢の好走も、「ライバル勢も実力を出し切れていない」と慎重な見方/F1ロシアGP

 2019年F1第16戦ロシアGP金曜フリー走行は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがFP2でトップタイムをマーク。他のホンダPU勢も12番手以内に入る好調な走りを見せた。しかしFP1ではトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが燃圧トラブルでストップする場面も。初日の状況をホンダ田辺豊治F1テクニカルディレクターに聞いた。

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――金曜日のフリー走行の話をほうかがう前に確認ですが、今日は全員、新品のスペック4を搭載して走行していたんですよね。
田辺TD:はい、そうです。

――それでは、金曜日のフリー走行について、質問していきます。まず、フェルスタッペンが初日トップタイムでした。
田辺豊治F1テクニカルディレクター(以下、田辺TD):まだ金曜日の段階ですが、(ピエール・)ガスリー選手も中団のトップの6番手、12番手までにホンダ勢4台が入っていることは、相対的には良い結果だったと思います。

 ただ、フェラーリやメルセデスがチームメイト同士でタイムに差があるので、まだライバル勢も実力を出し切れていないのかなと思っています。そういう中で、今日はわれわれのほうがうまく行ったという感じです。明日はまた明日の風が吹きます。

――ストレートが長いセクター1がコンペティティブでした。
田辺TD:これに関しても、ライバル勢のトップスピードを分析しても、チームメイト同士の2台で異なる数字が出ているので、まだなんとも言えません。

2019年F1第16戦ロシアGP FP1で燃圧のトラブルに見舞われたダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第16戦ロシアGP FP1で燃圧のトラブルに見舞われたダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

2019年F1第16戦ロシアGP FP1で燃圧のトラブルに見舞われたダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第16戦ロシアGP FP1で燃圧のトラブルに見舞われたダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

――フリー走行1回目では、クビアトのクルマがセッション途中で止まるというハプニングもありました。
田辺TD:(燃圧が落ちて)ガソリンがエンジンに来なくなって止まりました。エンジンにダメージはなく、クルマがガレージ帰ってきてから、チーム側が対応して、フリー走行2回目も同じパワーユニット(PU/エンジン)で走っています。

――そのクビアトはフリー走行2回目で、今度は縁石に乗ったときに、アンチストールに入るという症状に見舞われましたが。
田辺TD:(フェルスタッペンが予選とレースで見舞われた)イタリアGPのときとは、違う症状です。

――ロシアGPの金曜日の結果を見ると、今回投入した新しいスペック4をロシアGPではなく、予選で思うような結果が出せなかったシンガポールGPの予選後に入れて、ペナルティを受けるという選択肢はなかったのですか。特にトロロッソ側に対して。
田辺TD:予選が終わった瞬間は、(PU交換しようかと)少し腰が浮きかけたのですが、シンガポールGPはほかにもペナルティを受けるドライバーがいたので踏みとどまって、チームと話し合って、最終的にPUを交換しない決定を下しました。