「予選の形式変更は“実験的”なもの」ロス・ブラウン、2020年の導入が噂されるF1新構想を説明

 F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターのロス・ブラウンは、レースウイークの形式変更の可能性について、実際は実験的なものになるだろうと述べている。

 2021年に行われるレギュレーションの大幅改定を前に、F1の上層部は、ショーの内容をいっそう盛り上げるような複数の新しい構想を一部のレースにおいて導入する案を検討している。この案のなかには、予選形式の変更も含まれている。

 しかしながらブラウンは、変更に関しての可能性はいかなるものも暫定的なテスト、もしくは“実験”の域を出ないと主張した。

「最近、レースウイークの形式をより見応えのあるものにすることについて、ドライバーや評論家たちからの様々な意見を読んだ」とブラウンは語った。

「状況を明確にして誤解を避けるために言うと、グランプリの週末をもう少し予測しにくいものにする目的で、2020年に予選形式を実験的に変更するという案が話し合われている」

「私はこの“実験的に”という言葉を強調したい。なぜならこの言葉がすべてを表している。つまり、将来の方向性を決めるためのほんのサンプルでしかないということだ」

「我々も現行の予選形式がすでにエキサイティングで見応えのあるものであることは重々承知しているが、もうひとつ重要なのは、週末のハイライトであるレースができる限り良い形で行われるようにすることだ」

 予選レース開催案からリバースグリッド案にいたるまで、F1のトップドライバーたちはまったく気にかけていないが、ブラウンは変更案を検証する最善の方法は、現実の状況下でテストすることだと考えている。

「どれだけのシミュレーションを行っても、実際のコースより正確な評価をすることはできない」

「F1、各チームおよびFIAは、来シーズンにいくつかのレースで形式変更を行う可能性について検討している。2020年は競技と技術レギュレーションが安定しているため、こうしたことを評価するには完璧なタイミングだ」

「我々はすべての詳細を詰めているところなので、まだ何の決断も下されてはいないが、これまでのところ受けたフィードバックの大半は肯定的だ」

「うるさ方の面々がおそらく懸念を示すだろうことは理解している。だが我々は試すことを恐れるべきではない。そうでなければ、前進することができなくなる」

「我々は何かをただ変えたくて変化を望んでいるのではない。マシンを開発するのと同じように、我々のスポーツを改善したいのだ。もし現状維持するとなれば、そこには後退のリスクがあると言えるだろう」