F1マイアミGPプロジェクトにまたもや地元住民が反対。騒音による健康被害に懸念示す

 F1マイアミGPのプロジェクトが開催地を変更して進められようとしているが、またもや地元住民からの反対が持ち上がっている。ビスケイン大通りを含む市街地コースのプランは、2018年、地域住民の反対によって廃案となった。そしてその後、代替候補地となったNFLマイアミ・ドルフィンズのホームスタジアム周辺地域についても、地元の人々からさらに強い懸念の声があがっている。

 2019年に入り、マイアミGPのプロモーターでドルフィンズのオーナーでもあるスティーブン・ロスが、チーム本拠地のハードロック・スタジアム周辺でF1世界選手権を開催することを提案した。

 このエリアでは開催のための手続き上の障害は比較的少ないと思われ、プロジェクトは実現に向けて勢いを増したように見えたが、地元紙『Miami Herald』によれば、スタジアムの近隣住民たちは、自宅近くを走り回るF1マシンの音に否定的な考えを持っているようだ。

 音響専門家のコルビー・ライダーは、仮にこの地域でグランプリレースが行われた場合、住民が永久的な聴覚障害を患う恐れがあると主張するレポートをまとめた。

「自分の家の中で爆竹を鳴らすようなものだ。私の家の近くでは開催してほしくない」と、この専門家は述べている。
 ライダーはさらに、現在のF1マシンの音を「ヤギを吸い込んでいる掃除機」になぞらえた『TheDrive.com』の記事を引用した。

 先週行われた討論会で、ドルフィンズの代表者たちはマイアミの人々に対し、F1マイアミGP開催が開催されることで20万人に及ぶ観客を呼び込める可能性があり、地域に健全な経済的利益をもたらせると説明した。

「毎年地元でスーパーボウルを開催するのと同等の効果がある」と、ドルフィンズの法務および行政府担当シニアディレクターであるマーカス・バック-アーマスは述べた。

「私たちはこの地域の人々や地元行政府と連携することで、最終的には地域社会へのあらゆる影響を軽減できるようなプランにしていく」

 だが、郡政委員のバーバラ・ジョーダンが心を動かされることはなかった。
「この地域社会が望んでいないイベントであるという点で、招致反対という私の立場はさらに強固なものとなりました」とジョーダンは語っている。