敗北喫したハミルトン、フェラーリF1を警戒「今後、どのサーキットに行っても彼らが優勢になるだろう」

 F1ディフェンディングチャンピオンのルイス・ハミルトンは、フェラーリは2019年型マシンSF90の弱点克服に成功し「どのサーキットでも優れたパフォーマンスを発揮できるようになった」と主張、フェラーリはいまやメルセデスよりも優勢であるとの考えを示した。

 フェラーリはシンガポールGPで優勝し、3連勝を果たした。サマーブレイク前のSF90は曲がりくねった高ダウンフォースのコースでは不調に陥る傾向にあったため、シンガポールではメルセデスやレッドブルに対抗できるパフォーマンスは発揮できないだろうと予測されていた。

 しかしフェラーリのエンジニアたちは、マシンに対して非常に実りの多い分析と空力面の作業を行ったようで、いまやシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルはどのようなタイプのコースでも優勝することが可能になったように思われる。そうであれば、今後の見通しはハミルトンにとって厳しいものとなるだろう。

「僕は自分が現実主義者だと考える傾向にある。だから自分たちが置かれている状況は分かっているよ」とハミルトンは日曜日の敗北の後で語った。ハミルトンは、シンガポールでのフェラーリのパフォーマンスは、単純に今回持ち込まれたアップグレードだけによってもたらされたものではないと考えている。

「彼らは何らかのアップグレードを投入した。でも、もしかすると実はマシンはシーズン初めから優れていて、ただ正しい作動範囲に入れることができなかっただけかもしれない。分からないけれどね」

「パフォーマンスの点で20/30ポイント(のダウンフォース)を生み出すものを持ち込んだかのように見えるが、実際にはそれほど大きなアップグレードをここに持ち込んだ可能性は低いと思う」

 今後に目を向けた5度の世界チャンピオンであるハミルトンは、メルセデスは大きな課題を抱えており、チームはそれに応じて態勢を立て直し、対処する必要があると語っている。

「彼らのマシンが、いまやどこに行っても高いパフォーマンスを発揮するのは明らかだ。特に彼らはストレートがとても速いので、勝つのはかなり難しくなる」とハミルトンは付け加えた。

「現時点では僕たちは彼らにストレートでは太刀打ちできないが、以前もベストな状態ではないマシンで勝ってきた。つまり、週末の間に僕たちがどうやって結果を出すかにかかっている」

「現時点では彼らが両方の面でより優れた結果を出している。でももし僕たちが運営面で優れた仕事をすれば、彼らを打ち負かすことができると思う」