【あなたは何しに?】ホンダの挑戦で失っていたF1への想いに火が付いた。俳優の田辺誠一さんがシンガポールGPを生観戦

 F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。今回はF1シンガポールGPが2度目の現地観戦という俳優の田辺誠一さんに話を聞いた。
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 F1第15戦シンガポールGPのスターティンググリッド上を歩いていたら、前方にただならぬオーラを発して歩いている方がいた。帽子を深めにかぶっていたものの、元メンズノンノ専属モデルも務めたそのスタイルの良さと、鋭さの中に優しさを兼ね備えた独特の眼光は、すぐに俳優の田辺誠一さんだとわかった。

 田辺誠一さんといえば、2008年に、映画『ハッピーフライト』で主演を務めるなど(個人的には『明日の記憶』の園田守役が忘れられない)、日本を代表する俳優のひとりだが、30歳で初監督をした映画『DOG-FOOD』が、ベルリン国際映画祭フォーラム部門で正式上映されたり、幅広い芸術活動を行っているマルチな才能の持ち主。その中には、独特のタッチで犬を描く『画伯』も含まれる。

 そんな田辺誠一さんがどうしてシンガポールGPに?

 じつは田辺誠一さんは、知る人ぞ知る、大のF1ファンなのである。アイルトン・セナとアラン・プロストの対決に日本中が沸いていたあの時代からのファンで、古舘伊知郎アナウンサーが実況するテレビ中継を食い入るように見ていたという。しかし、その後、F1のブームが日本から去り、地上波によるテレビ中継もなくなると、田辺誠一さんも次第に興味がなくなっていったという。

 そんな田辺誠一さんに再びF1の火をつけたのが、ホンダの挑戦だった。

「日本人として、日本のエンジンメーカーとしてホンダを応援したくなりました(これがトヨタや日産でもモチロン応援します)。 何でそんなにエンジンだけ批判されるんだ。それに、そんなもんじゃないぞ日本の技術は、と。」(田辺誠一オフィシャルブログ「Hello(ハロー)」より)

 めちゃめちゃ、いい方ではないか!!

 そんな田辺誠一さんは今年の第3戦中国GPへ1泊3日の強行軍で出かけ、生まれて初めてF1を生観戦。そして、このシンガポールGPでついにグリッドに立った。

2019年F1第15戦シンガポールGPの観戦にきた俳優の田辺誠一さん
2019年F1第15戦シンガポールGPの観戦にきた俳優の田辺誠一さん

 F1マシンの間を目を丸くして歩く田辺誠一さん。初めて、間近で見るF1マシンの感想を次のように語ってくれた。

「まるでサファリパークの中に入って、猛獣たちを見ているようです」

 いい例えだなあ。

 帰国されて、一息ついたら、ぜひブログを更新してほしいものである。田辺誠一さんによる『F1シンガポール日記』を拝見したいのは、筆者だけではないはず。