WRC:トヨタのタナク、初の王座獲得へ集中。2020年の契約交渉には深く関与せず

 全14戦中11戦が終了し、シリーズ終盤戦を迎えた2019年のWRC世界ラリー選手権。第11戦トルコ終了時点で17ポイントリードでランキングトップに立つオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)は、自身初のチャンピオン獲得に集中しているとコメント。2020年以降の契約交渉について深く関与していないと語った。

 10月15日で32歳を迎えるタナクは、2018年にTOYOTA GAZOO Racing WRTへ加入して以降、これまでに出走した24戦中9戦で総合優勝を達成しており、タナクとヤリスWRCの組み合わせは、現在のWRCで最速と言っても過言ではない。

 そのタナクは9月12~15日に行われたWRC第11戦トルコでポイント圏内走行中にECUトラブルに見舞われ、デイリタイアを余儀なくされた。これにより大量得点のチャンスを逃し、ラリー・トルコ開幕前に33ポイントだったリードを17ポイントまで削られている。

 2019年シーズン残り3戦で、セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)やティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)とシリーズチャンピオンを争うことになるが、タナクはWRC公式サイト『WRC.com』に対し「希望的観測だけど、僕たちにとって難題と呼べるようなイベントはもう終わっているんだ」と終盤3戦への自信を明かしている。

「これから戦うラリーGBとラリー・カタルーニャ、ラリー・オーストラリアは、これまで僕たちがパフォーマンスを発揮してきた大会なんだ」

「正直に言って、ラリー・トルコで最速になれるとは思っていなかった。もちろん、ふつうに戦うことができていれば、実際の結果より多くのポイントを持ち帰っていただろうけどね」

 こう語るタナクと現在所属するトヨタとの契約は2019年末で一度期限を迎える。2020年に向けてはトヨタが契約延長交渉をしているとされるほか、古巣のMスポーツもタナク獲得に動いているとも噂されている。

 シーズン終盤を迎え、2020年に向けた交渉も大詰めとみられるが、タナク自身は契約交渉には深く関わっておらず、あくまで終盤3戦のラリーへ集中しているとした。

「シーズン中、つねにチャンピオンシップのことだけに集中してきた。この姿勢は今も変わらないよ。2019年シーズンを完璧な形で締めくくりたいと思っているけれど、そのためには厳しい戦いを勝ち抜かなければならない」

「僕の活動を支援するべく働いてくれている人たちがいて、彼らが来年以降に向けた物事を取りまとめてくれている。僕自身は彼らの仕事に深く関わるつもりはないし、ほかのことに気を取られたくないんだ」

「来年以降、僕がどうしたいと思っているのか、彼らはちゃんと把握してくれている。だから、僕自身は(第12戦)ラリーGBへ集中できる」