雨に翻弄されたGT500決勝はCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが初優勝【SUPER GT 2019】

●日産勢の今シーズン初勝利はチームのGT500初勝利

今シーズンのチャンピオン争いの天王山となるスーパーGT第7戦決勝が22日、宮城県はスポーツランドSUGOにて開催されました。

午前中に行われたFIA-F4の決勝時には一時晴れ間も見られたサーキット上空でしたが、決勝前のグリッドウォーク中に、心配されていた雨が降り始めます。

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このまま雨が降り続けるのか、それとも…

コース上では各チームギリギリまでタイヤ選択に悩み、スリックタイヤからレインタイヤに交換するインパクトレンチの音がグリッドウォーク中のコースの数箇所から聞こえてきます。

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セーフティカースタートとなった決勝は4周目にSC解除、決勝の火蓋が切られた

そして雨のためセーフティカー(SC)スタートとなった決勝は4周目にSCが解除されます。

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スリックタイヤスタートを選んだポールポジションスタートの17号車だったが…

するとその直後、ポールポジションスタートの#17 KEIHIN NSX-GT 塚越 広大選手が、コース上でレインタイヤに交換した#1 RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトン選手、#36 au TOM’S LC500 中嶋一貴選手、そして#37 KeePer TOM’S LC500 ニック・キャシディ選手に次々にパスされてしまいます。

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序盤3番手までポジションアップしてきた3号車

序盤は1号車が快走、このまま2年連続の優勝かと思わせます。後方ではエンジン交換によるペナルティ消化のため36号車がピットストップ。これによって予選7番手スタートの#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 平手 晃平選手と10番手スタートの#23 MOTUL AUTECH GT-R ロニー・クインタレッリ選手の2台の日産+ミシュラン勢が驚異の追い上げでそれぞれ3、4番手にまで上がってきます。

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タイヤ無交換作戦を採った37号車

レースディスタンスの1/3を消化した28周目、シリーズランキング2位の37号車が先陣を切ってピットイン。つづく29周目にはランキングトップで5番手を走行していた#6 WAKO’S 4CR LC500 大嶋 和也選手もピットインし、共にタイヤ無交換でコースに復帰します。

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37号車が1号車をオーバーテイク

このまま逃げ切りたい1号車は36周目にルーティンピットインで山本 尚貴選手に交代しますが、タイヤが温まる前に先にルーティンピットを済ませていた平川選手にトップの座を奪われてしまいます。

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このコースアウトでSC導入、レースはリセットされる

するとここで#12 カルソニック IMPUL GT-R 佐々木 大樹選手が2コーナーでコースアウト。この車両回収のためにSCが導入されます。

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水を得た魚のように怒涛の追い上げを見せた64号車

レースも後半に突入した44周目にSCが解除されると、3号車 フレデリック・マコヴィッキ選手が23号車、6号車、そして1号車を次々にパスし、2番手まで浮上してきます。またその後方からはダンロップタイヤを履く#64 Modulo Epson NSX-GT 牧野 任祐選手が怒涛の追い上げで3位まで上がってきます。

タイヤ無交換作戦を採ったLEXUSの2台は次第にペースが上がらなくなり、6号車は48周目にタイヤ交換のためピットイン。一時は8番手まで順位を下げますが、その後の追い上げで6番手でチェッカーを受けました。逆にそのままステイアウトした37号車は3号車、64号車、そして23号車にもパスされ、最後は4位フィニッシュとなりました。

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今年新規加入した平手、マコウィッキ両選手と田中監督

その後は大きな混乱もなく、雨の81周を3号車が制する結果となりました。チームはGT500初勝利、日産勢も今シーズン初勝利となりました。

そして気になるシリーズチャンピオンの行方は、6号車と37号車が7ポイント差、そして今回3位に入った23号車がトップと20.5ポイント差となり、今大会開催前の予想通り、実質6号車と37号車の一騎打ちという形で最終戦を迎えることになりました。

いよいよシリーズチャンピオンが決まる2019シーズンの最終戦は、11月2〜3日に栃木県はツインリンクもてぎにて開催されます。

(H@ty)