ベッテル、13カ月ぶりの勝利をファンに捧げる「難しい時期、彼らの言葉が支えになった」:フェラーリ F1シンガポールGP

 2019年F1シンガポールGP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは今季初優勝を挙げた。2018年ベルギー以来、約13カ月ぶりの勝利だった。

 3番グリッドからソフトタイヤでスタートしたベッテルは、序盤はそのポジションをキープ。フェラーリは19周目にベッテルのタイヤをハードに交換、レースをリードしていたチームメイトのシャルル・ルクレールを翌周にピットに入れたところ、ふたりのポジションが入れ替わり、ベッテルが前に出た。序盤2番手を走っていたルイス・ハミルトンはファーストスティントを長くとったことで、結局4番手まで順位を下げることになり、ベッテルがトップに浮上、今シーズン初勝利を手にした。

2019年F1第15戦シンガポールGP トップでチェッカーを受けるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2019年F1第15戦シンガポールGP トップでチェッカーを受けるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=優勝
 昨日の予選ではマシンの力を出しきれなかったから、今日はすべてがうまくいってうれしい。こうなるのは時間の問題だった。

 この数週間はいろいろとあったけれど、自分に状況を好転させる力があることは分かっていた。僕は常に自分を信じている。今日は、サーキットに来ているチームとマラネロのファクトリーのスタッフ全員の力を借りて、長い間目指していた結果を出すことができた。

 ピットストップのことについて話すと、僕はチームから無線で指示が来るのを待っていた。タイミングが重要だった。前に他のマシンが走っていない場所で戻ることができたので、自分のペースで走って、前とのギャップを縮めることができた。そのおかげでトップに立ち、セーフティカーが出動した時点で、後ろに5秒ものギャップを築いていた。

 その後もセーフティカー出動が続き、さらに2回のリスタートをこなさなければならなかったが、集中を維持し、ミスをしないで走り切った。

 ここで勝ったから今後のどのサーキットでも強いという結論を出すのは早すぎる。ここはレースをリードする者がペースをコントロールして走る、モナコのようなコースだ。それに、ユーズドタイヤではハミルトンの方が強かったと思うから、レースペースに関してはもっと改善する必要がある。

 ここに持ち込んだアップグレードがとてもうまく機能し、おかげで高い競争力を発揮できた。正しい方向で作業をしていることが証明されたから、それもよかったと思う。

(formula1.comに語り)この数週間は難しい時期だったが、ファンの人たちが支えてくれた。たくさんの手紙やメッセージが届いた。大勢の人たちが、物事がうまくいかない時の自分の経験を教えてくれたりして、それが僕の力になった。今日は自分の力をすべてコース上の走りのなかで発揮しようと思った。それが報われてとてもうれしい。

(Sky Sports F1に語り)手書きの手紙もあって、すごく元気づけられた。彼らの文章を読むと、頑張り続けるための自信が湧いてきた。