不振続くベッテル、原因はメンタル面にあらず。「最善の感触を掴めていないが、マシンの理解は進んでいる」

 フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、自身のパフォーマンス不振はチームメイトのシャルル・ルクレールに関連するものではなく、また大きな代償を払った第14戦イタリアGPでのミスは、メンタルの不調のせいではないと否定した。

 ベッテルはここまで、難しいシーズンに耐えてきた。2019年シーズンの前半はチームが一貫してメルセデスと競える力を出せず、4度のF1チャンピオンであるベッテル自身のパフォーマンスの弱さとミスのせいもあった。

 ベッテルが2018年の第13戦ベルギーGPで最後に表彰台の最上段に立ってから22レースが経過しているが、一方でルクレールはフェラーリに2戦連続での勝利をもたらした。

 52回のグランプリ優勝経験を持つベッテルは、メンタル上のスランプに陥っているのだろうか?

「いや、メンタル的なことではないと思う」とベッテルは木曜日にシンガポールで語った。

「僕は間違った場所にいるわけではないし、正しいことをやり続けていると思う。だからこそ物事を複雑にしすぎないことが重要だ」

「いろいろな場面で、マシンを完全に信頼できていないかもしれないし、ベストな感触もまだ掴めていないかもしれない。でもマシンに対する理解は改善していると思う。そうして詳細な点を整理していくことになるんだ」

「でもきっと物事がうまくいき、落ち着き始めると確信している。だから平静を保つことが必要だ」

「もっとチームとしてうまくできたはずのことは常にあるし、自分がうまくできたはずのことや取り組むべきこともある。今後のレースがどうなるか見ていくことになるだろう」

 ベッテルはルクレールのパフォーマンスを称賛したが、一方では、自身の不振をルクレールと比較して正当化する状況が緩和されていることも示唆した。

「まず第一に、公平になる必要があるし、彼はとても速いと言わなければならない。第二に、僕は最高の走りができなかった予選結果によって評価されていると思う」

「僕が第9戦オーストリアGPや第11戦ドイツGPで出走できなかったいくつかの予選セッションのことや、モンツァでのことがある。でもそこには特に何かが表れているというわけではない」

「まずフェアであるべきだ。そしてもし彼が自分より予選で速ければ、彼の方が優れた仕事をしたと認めるよ。でもその理由がなぜかを考える必要がある」

 不満を抱えているものの、ベッテルは今も仕事とF1に夢中なっていると主張した。

「今もレースが大好きだし、多くのレースを楽しみにしている。できればもっと上の順位につけて、望む形でシーズンを終えたい。それから、来年に向けて準備をするよ」