MotoGPサンマリノGP:マルケス、クアルタラロとの一騎打ちを制す。ヤマハ勢は2位から5位を席巻

 MotoGP第13戦サンマリノGP MotoGPクラスの決勝がミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が優勝した。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はレース序盤に転倒を喫し、18位でレースを終えた。

 気温26度、路面温度39度のドライコンディションでレースは始まった。ホールショットを奪ったのはポールポジションスタートのマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)。そこにファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)、4番手スタートのフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が続く。

 5番手スタートのマルケスは、スタートの瞬間に少しバランスを崩したものの、オープニングラップで4番手に浮上していた。レッドブル・KTM・ファクトリーレーシングのポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)は5番手に後退している。

 マルケスはオープニングラップでモルビデリを交わして3番手に浮上。トップのビニャーレスと2番手のクアルタラロを追う。トップの3台が少しずつ後続を引き離しつつある状況だ。

 ビニャーレスはしばらくトップを走行していたが、次第にクアルタラロ、マルケスに迫られ、3周目の10コーナーでクアルタラロに交わされる。さらにマルケスにもオーバーテイクを許したビニャーレスは、トップのクアルタラロと2番手のマルケスについていくことができない。

 レース序盤の4周目、中上が10コーナーで転倒を喫する。スリップダウンの形での転倒だったが幸いにも低速域での転倒だったため、中上はマシンを起こしてレースに復帰した。しかし最後尾にまでポジションを落とすことになった。

 クアルタラロとマルケスはトップと2番手をキープしたままテール・トゥ・ノーズで周回を重ねていく。クアルタラロに仕掛けることもなく、マルケスは2番手をキープし続ける。

 後方ではフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)とバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)のヤマハ同士による4番手争いが展開されていた。モルビデリの背後につけるロッシ。こちらもテール・トゥ・ノーズの争いだ。

 15周目を終え、7番手を走行中だったアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)にロングラップ・ペナルティが課される。直後、そのリンスが4コーナーでスリップダウン。そのままリタイアとなった。17周目には、ロッシが14コーナーでモルビデリをオーバーテイク。ついに4番手に浮上した。この時点で、3番手のビニャーレスとの差は7秒以上。表彰台の最後の一角をねらうにはやや厳しい状況だ。

 残り周回数5周、トップ争いはいまだテール・トゥ・ノーズでトップがクアルタラロ、2番手マルケスのまま続いていた。その差はここまで常に一定で、0.1秒から0.2秒だ。

 最終ラップに入るメインストレートで、ついにマルケスがクアルタラロをオーバーテイク。しかし続く4コーナーでクアルタラロがマルケスを交わさす。さらにマルケスは6コーナーでクアルタラロをパス。数度にわたりトップを入れ替える、激しい最終ラップとなった。

 さらに14コーナーでクアルタラロがマルケスのインに飛び込もうとブレーキング。一方のマルケスはしっかりとインを閉める。クアルタラロはマルケスに追突しそうになり一瞬マシンの挙動を乱すとコーナリングスピードを落とす結果になってしまい、マルケスが逃げる。

 これが勝負を決めた。マルケスはそのままトップでチェッカー。クアルタラロはレースのほとんどをリードしながら最後にマルケスに敗し、2位。ポールポジションスタートのビニャーレスは序盤にトップのふたりに離されたが、最終的に2位のクアルタラロから1秒以内で3位フィニッシュした。

 4位はロッシ、5位にはモルビデリが入り、サンマリノGPの週末を通じて上位につけていたヤマハ勢が決勝レースでもトップ5を席巻した。土曜日までと違うのは、ただひとりホンダのマルケスがトップでチェッカーを受けたという点だろう。

 6位はドゥカティ勢最上位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、KTMで初フロントロウスタートだったポル・エスパルガロは7位だった。中上は序盤の転倒が響き、18位フィニッシュ。週末をとおしてリズムをつかむことができず、苦しいサンマリノGPとなった。