IMSA:大詰め迎えた2019年シーズン、BoP変更でキャデラック勢が息を吹き返すか

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は9月13~15日、カリフォルニア州のラグナ・セカで行われる2019年シーズン第11戦を前に、DPiクラスとGTデイトナ(GTD)クラスのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)を変更し、これを発表した。

 2017年のDPi規定誕生以降、2年連続でシリーズチャンピオンを獲得しているキャデラックDPi-V.R。同モデルは3年連続でデイトナ24時間を制すなど、2019年も順調なスタートを切った。

 しかし、シーズン第3戦ロングビーチ以降はBoPによってそのパフォーマンスが抑えられ、反対に規制が緩和されたマツダRT24-Pがスピードを発揮。第6戦ワトキンスグレンを皮切りに第7戦モスポート、第9戦ロード・アメリカで3連勝をマークした。

 この間、アキュラARX-05はマツダと優勝争いを繰り広げたものの、キャデラックDPi-V.Rにはさらに厳しい調整が加えられトップグループに加われない状態が続いていた。

 今回のBoPはそんなキャデラックの足かせを一部取り除く形の調整がなされている。具体的には、車両最低重量が20kg軽くなり960kgに。また、エンジンパワーを抑えるエアリストリクターは0.2mmの拡大が許可され、1.2kW(約1.6馬力)の出力向上を得ている。この他、燃料タンク容量も従来比プラス2.0リットルの68.0リットルとされた。

 なお、ミニマムウエイトはアキュラが945kg、ニッサンDPiと今回5kgの増加が決まったマツダは935kgとなっており、依然としてアメリカンメーカーのマシンがもっとも重いことに変化はない。

 現在、DPiクラスのドライバーズランキング首位はアキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05を駆るデイン・キャメロン/ファン・パブロ・モントーヤ組で239ポイント。これを7点差で追うのがウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rをシェアするピポ・デラーニ/フェリペ・ナッセのブラジル人コンビだ。

 ランキング3位はマツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-Pのジョナサン・ボマリートで、獲得ポイントは222。同点の4位には7号車アキュラARX-05をドライブするエリオ・カストロネベス/リッキー・テイラー組がつけている。

■約半数のGTDマシンが調整受ける

 GTル・マン(GTLM)クラスにバランス調整が行われない一方で、FIA-GT3カーで争われるGTDクラスでは9車種中4モデルに重量に関する微調整が入った。

 このなかでもっとも大きな変化を受けるのがパフ・モータースポーツやパーク・プレイス・モータースポーツが用いるポルシェ911 GT3 Rだ。ポルシェは今回、20kgのプラス。もう1台の重量増車両であるレクサスRC F GT3は5kgのプラスを受けた。

 一方、ランボルギーニ・ウラカンGT3とマクラーレン720 GT3は前戦から10kg軽い状態で今季最後の2時間40分レースに臨むことになる。

アキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05を駆るファン・パブロ・モントーヤとデイン・キャメロン
アキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05を駆るファン・パブロ・モントーヤとデイン・キャメロン
ウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rとコンパス・レーシングの76号車マクラーレン720S GT3
ウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rとコンパス・レーシングの76号車マクラーレン720S GT3
マツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-P
マツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-P