どんな悪路でも躊躇なく安全にスイスイ!「レクサスLX570」や「トヨタ・ランクル」の悪路走破性の高さがスゴイ!

■陸の帝王、LX570やランクルの悪路走破性は?

レクサス・LX570や、トヨタ・ランドクルーザーは、北米を中心に、欧州、中東など、世界中で愛用されているクルマです。そこには、高い快適性とともに、どんな路面でも走り抜けられる高い悪路走破性があります。今回は、元レクサスディーラー営業マンが、LX570とランドクルーザーの悪路走破性能について解説していきます。

●土台=フレームがしっかりしていなければ、機能しない

優れた電子デバイスも、性能の高いタイヤも、クルマ自体のしっかりとした土台がなければ意味がありません。LX570やランドクルーザーは、先代のクルマから脈々と受け継がれているシャシー構造である「ラダーフレーム構造」を採用し、ボディフレームも強靭なものになっています。

モノコックボディでは成し得ない高い剛性が、悪路走行中に受ける衝撃をしっかりと受け止め、サスペンションを澱みなく動かしています。サスペンションが想定通りの動きをすることが、走行性能を高めるために最も重要なことです。LX570やランクルは、走るための「土台」がしっかり作られています。この土台がしっかり作られているからこそ、より高性能な電子制御や、サスペンション機能が生きてくるのです。

●高い登坂性能と視界の良さ

LX570は、アプローチアングル25度、ランプブレークオーバーアングル23度、デパーチャーアングル20度と、急勾配急斜面でもバンパー類を気にすることなく走ることができ、登坂能力は45度、最大安定傾斜角は44度もあるので、クルマがひっくり返る確率はかなり低いでしょう。実際に、丸太を使って傾斜を作り、クルマを走行させながら徐々に傾くようなコースを走っていると、中に乗っている人がシートベルトやグリップをつかんでいないと倒れてしまうような傾斜になっても、クルマは倒れることなく走行を続けることができます。

また、大きなボディで取り回しが悪いように感じますが、ドライブモードや車速に応じてステアリングギア比を変えてくれるVGRSにより、高い小回り性能を実現しています。また、車両の4方をすべてカメラがカバーする、マルチテレインモニターにより、アンダーフロアの様子やタイヤ位置までも確認することができ、狭い道でもタイヤがどこを通っているのか一目瞭然です。

●マルチテレインセレクトとクロールコントロールが秀逸

LX570には、ドライブモードセレクトスイッチと別に、マルチテレインセレクトスイッチがついています。これは、オフロード走行時に路面を捉えるトラクションやブレーキを最適に制御して、AWDの性能を極限まで高める装置です。

モードセレクトは、「ROCK」「ROCK & DIRT」「MOGUL」「LOOSE ROCK」「MUD & SAND」の5種類から選択でき、あらゆる路面状況に対応できます。

また、凹凸の激しいオフロードや、ぬかるみなどでスタックした場合に使えるのがクロールコントロールです。通常、スタックをしたり、片輪が浮いてしまうような状況になるとトラクションコントロールが働き、アクセルONでも出力が絞られてしまい、抜け出せなくなってしまいます。

クロールコントロールは、ドライバーがアクセルやブレーキの操作をすることなく、ステアリング操作のみで超低速走行が可能です。ホイールスピンや車輪のロックを抑制し、スタック状態からの脱出が容易にできます。

丸太を並べて、ホイールスピンを敢えて発生させるような状況を作り、クロールコントロールを使用せず突き進んでいくと、一般的なクルマでは、途中でハマってしまい、前にも後ろにも進めなくなります。しかし、LX570はその状態からでもクロールコントロールをONにして、ブレーキを離し、クルマに任せるだけでゆっくりと前進し、どうにも動けなかった状態からすぐに回復することができるのです。

いかなる路面状況の中でも、タイヤのグリップする場所を見つけ、細かく電子制御を作動させることにより、人がペダルコントロールをするよりも何百倍も繊細かつ細やかに、アクセルブレーキ操作を行い、通常走行ができるところまで自動的に脱出できる技術は、世界随一といっても過言ではありません。これが、砂漠地帯が広がり、荒れた荒野の中を走行する機会が多い地域でも、ランクルやLXが愛される理由です。

●まとめ

骨格から足回り、そして電子制御に至るまで、悪路走行に関しては死角が見当たらないLX570は、まさに地球上のどんな道でも走り抜けられる帝王です。悪路走行になれていないドライバーでも、いとも簡単に走行を可能にしてくれるLX570は、クルマの可能性をさらに高めてくれる存在であり続けるでしょう。

(文:佐々木 亘)