ヒュンダイ・モータースポーツ、同社初のEVレーシングカー『ヴェロスターN ETCR』を世界初公開

 ヒュンダイ・モータースポーツは9月10日、ドイツ・フランクフルトで開幕したフランクフルトモーターショーで同社初の完全電動レーシングカー『ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCR』を世界初公開した。車名にもあるとおり、このマシンは電動ツーリングカーで争われる新シリーズ『ETCR』向け車両となる。

 8月上旬からティザー画像や動画が公開されてきたヒュンダイ初のフルEVレーシングカーがついに姿を現した。このマシンは2020年に開幕が予定される新シリーズETCR向けに開発されたものとなる。

 マシンのベースはヒュンダイが販売するサブコンパクトカー、ヴェロスターの高性能グレード『N』モデル。この車両はカスタマー向けツーリングカーシリーズ、『TCR』向けマシンのベースにも選ばれている。

 ヴェロスターN ETCRの開発と製造はドイツ・アルツェナウに拠点を構えるヒュンダイ・モータースポーツが担当。車両デザインは2018年11月にスタートし、2019年8月にはシェイクダウンも完了しているという。

 今後は2020年のシリーズ開幕に向けて、テストプログラムが行われていく。

 ヒュンダイ・モータースポーツは、このETCRプロジェクトをWRC世界ラリー選手権、ラリーやTCRで展開しているカスタマー向けプログラムと同様に活動の軸に据えていくとしており、この電動レーシングカーから得られたデータなどは韓国にあるヒュンダイR&Dセンターにもフィードバックされるという。

 開発ディビジョンを率いるトーマス・シェメラは「ヒュンダイ・モータースポーツの歴史に新たなマイルストーンが刻まれた。ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCRをお披露目できたことを誇りに思う」と述べる。

「このマシンはETCRのレギュレーションに準拠している車両だ。このマシンで、ヒュンダイ・モータースポーツにとっての新たな旅を始めるのを楽しみにしてきた」

「(i30 N TCRとヴェロスターN TCRで)我々は世界中のツーリングカーレースを戦い、スキルを磨いてきた。次の一歩として電動レースであるETCRへ進むのは当然の選択であり、これはヒュンダイ本社が掲げる電気自動車戦略にも貢献する」

 公開されたマシンは、ヒュンダイ・モータースポーツのワークスカラーである青と水色、赤の3色をまとったデザインで、電動マシンであることを強調するかのように稲妻のデザインもあしらわれている。

電動マシンであることを強調するようにマシンには稲妻のデザインがあしらわれている
電動マシンであることを強調するようにマシンには稲妻のデザインがあしらわれている

ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCRはヒュンダイ・モータースポーツのワークスカラーをまとう
ヒュンダイ・ヴェロスターN ETCRはヒュンダイ・モータースポーツのワークスカラーをまとう