ジェントルマンドライバーに朗報! 競技専用の「アルピーヌA110 ラリー」が登場

ジェントルマンドライバーに朗報! 競技専用の「アルピーヌA110 ラリー」が登場

Alpine A110 Rally

アルピーヌ A110 ラリー

国際ラリー競技向けのレギュレーションに照準

アルピーヌのライトウェイトミッドシップ2シーター、A110のバリエーションに国際ラリー競技向けの「A110 ラリー」が追加された。ワンメイクレース用「A110 カップ」、FIA GT4カテゴリーのホモロゲーション用「A110 GT4」に続くモータースポーツモデルの第3弾となる。

一般公開されたのは、FFSA(フランス自動車競技連盟)国内ラリー選手権の第6戦、モンブラン・ラリーの会場にて。モルジヌに集まった多くのラリーファンの前に姿を現した。

アルピーヌ_A110_ラリー_モルジヌ_フロント置き俯瞰目イメージ

車体価格は15万ユーロから(約1770万円)で、オプションとしてデータ収集システムとアルピーヌ・ブルーの外板色が用意される。

A110 ラリーは、FIAが2011年に導入したラリーレギュレーション・FIA R-GTに適合する。同規定は参戦車両を2輪駆動のGTモデルに限定し、現在ロータス・エキシージやポルシェ 911 GT3、アバルト124などが参戦している。世界耐久選手権のLMP2クラスでアルピーヌと協働しているレースコンストラクターのシグナテックが設計および開発を担当。「GT4」と「カップ」同様、軽量なアルミニウムシャシーを採用する。

ラリーシーンの厳しいコンディションを想定し、3WAYサスペンション、新規開発したブレンボ製ブレーキ、FIAのホモロゲーションに規定されているロールケージやサベルト製バケットシート、6点式ハーネスなどの安全装備も万全に備えた。

アルピーヌ_A110_ラリー_コクピットイメージ2

6速シーケンシャル+LSDを搭載

トランスミッションは6速のシーケンシャルとし、リミテッド・スリップ・デフ(LSD)も採用。量産ベースの1.8リッター直4ターボはラリー向けにチューニングを施し、最高出力はベースを軽く50hpは上回る300hp以上を標榜する。

シェイクダウンはフランス・マニクール近郊にあるリュルシー=レヴィのサーキットで実施。2WDラリーの名手、エマニュエル・ギグーと2015年の国内ジュニアチャンピオン、ロラン・ペリエの2名が開発ドライバーを務める。ふたりは主に耐久性や基本的なセッティングを担当するという。

アルピーヌ_A110_ラリー_エマニュエル・ギグー2

過酷なラリーシーンに耐えうる信頼性の高さと同じくらい重要視したのが、扱いやすさとアフォーダブルな価格設定。プロフェッショナルはもとより、ジェントルマンドライバーや有能な若手たちに門戸を広げることが狙いだ。

シグナテックとアルピーヌはFFSAとともに、FIA R-GTのホモロゲーション取得に向けた活動を進めている。まもなく認可がおりる模様で、2019年中にはデリバリーを開始すると明言。つまり、2020年シーズンに間に合わせるべく計画は進行している。

アルピーヌ_A110_ラリー_モルジヌイメージ4

 

レーシングコンストラクターのシグナテックが完全協力

アルピーヌのコマーシャル兼コンペティション部門のディレクター、レジス・フリコッテは説明する。

「我々アルピーヌは、1973年に初めて世界ラリー選手権で勝利しました。その歴史から、ラリー復帰に対する期待はとても高かったのです。この冒険の成功を確実なものにするべく、研究から開発、生産、販売面まで含めて、シグナテックに協力を依頼しました。彼らはFIA世界耐久選手権をはじめ、A110のGT4やカップカーでも我々のパートナーを務めてくれています。A110 ラリーは、きっと運転して楽しく、驚くほど効率に優れたクルマに仕上がっているはずです」

アルピーヌ_A110_ラリー_モルジヌ_リア置きイメージ3

シグナテックのディレクター、フィリップ・シノーは語る。

「アルピーヌが特別な舞台に帰ってくる。そんな刺激的なプロジェクトのパートナーに、シグナテックが選ばれたことはとても光栄です。我々は、自らのサヴォアフェール(匠の技)のすべてをアルピーヌの求める形に活かしました。最初のテストは大変良い結果に終わっています。A110 ラリーは、真のラリーマシンとしての資質と、運転することの楽しさ、そして妥協のないパフォーマンスを兼ね備えたクルマです」

「エマニュエル・ギグーとロラン・ペリエとの開発は大変貴重な機会でしたし、専門知識を提供してくださったルノー・スポール・レーシング、テスト中のロジスティクスをサポートしていただいたチームFJに深く感謝しています。第一号車の完成までまだまだやることは山積みですが、今回の一般公開は我々の新しいチャレンジにおける記念すべき一歩です」

【専用スペックおよび装備】

アルピーヌ A110 ラリー

・300hp以上に出力をチューンナップした1.8リッター直4ターボエンジン

・6速シーケンシャルトランスミッション

・リミテッド・スリップ・デフ

・FIA公認ロールケージ

・サベルト製バケットシート+6点ハーネス

・ブレンボ製ブレーキ

・ボッシュ モータースポーツ製ABS

・パドルシフトおよびディスプレイ付属ステアリングホイール

・アジャスタブル・トラクションコントロール

・FIA公認FT3燃料タンク(65リッター)