「ZC32Sスイスポは名機M16Aユニットを活かすメカチューンが面白い!」1.9Lハイコンプ仕様の提案

「ZC32Sスイスポは名機M16Aユニットを活かすメカチューンが面白い!」1.9Lハイコンプ仕様の提案

ハイコンプ&排気量アップでZC32Sは新たな領域へ!

NAエンジンの可能性を追求する気鋭ショップの意地

「クルマを意のままに操る快感」「クルマをイジる楽しさ」などを、数多くのユーザーに提供し続けているディーランゲージ。ベース車を問わず、様々なチューニングを手掛けてきているが、その中でも歴代スイフトに関しては豊富なノウハウと確かな技術を誇っている。

2015年から2018年11月まで、筑波FFターボ最速の座をキープし続けたZC31Sの開発データを活かし、ストリートでの快適性を維持しながらサーキットも安心して楽しめるユーザーフレンドリーなクルマ作り。むやみに費用を掛けるのではなく、極限の世界を見てきたからこそ分かるチューニングメニューの取捨選択。必要なものを必要なだけ導入することで、最大限のコストパフォーマンスを実現することが可能となっているのだ。

そんな中、ディーランゲージが再び注目しているのがZC32Sだ。これまで、ディーランゲージのZC32Sデモカーは足回りのセットアップに力を注ぎ、実はエンジン本体に関しては完全にノーマル。吸排気の最適化とECUチューニングのみの内容だったのだが、ついに排気量アップ&ハイコンプ化に踏み切ったのである。

「ZC32Sに乗ってきたユーザーでZC33Sに乗り替えを考えている方もいらっしゃると思います。もちろん、それも良い選択だとは思うのですが、ターボエンジンを搭載するZC33Sが登場した今だからこそ、NAならではの繊細なコントロールが楽しめるクルマをキッチリと仕上げてみてはいかがですかという提案ですね」とは、ディーランゲージ代表の岡田さん。

具体的には、モンスタースポーツ製のピストンを利用して排気量を1.9Lにアップすると同時に、ヘッドの面研を行って圧縮比が12:1を超えるあたりになるように設定。その他、ビッグバルブやハイカムなどを組み合わせてメカチューンを敢行。アクセルを踏めばレスポンスよくエンジンが反応する、NAらしい官能的なスペックを追い求めるのである。

なお、デモカーのエクステリアは、サンラインレーシング製エアロ(フロント、サイド、リヤウイング)にリヤスポイラーのみTMスクエアをチョイス。ボンネットは超軽量なノーマル形状のアールズ製のカーボンに変更。フォグランプカバーはサーキットで空気抵抗となるため、カーボンパネルを使ってワンオフでフラット化している。筑波アタック時にはグリルダクトもフラット化していた。

足回りはKYB製のオリジナルダンパーを軸にセットアップを進め、サーキットから街乗りまで幅広いキャパシティを実現する。特にリヤスプリングは敢えて純正形状で、1G荷重まではスプリングレートが低く、それ以上はハードとなるバリアブルタイプを採用。低速域での快適性と高速域でのガッチリ感を両立してくれる。

フロントブレーキはオリジナルスペックのエンドレス4ポッドキャリパーキットに変更。微妙なタッチを伝達することで初期の効き具合をコントロールできるため、街乗りでも安心感が高まる。

ホイールはフロントがボルクレーシングCE28、リヤがボルクレーシングRE30を組み合わせ、タイヤはポテンザRE-71Rをセット。速いクルマ作りには足腰の最適化が重要なため、タイヤも高性能なハイグリップを選ぶのがベストだ。

サーキット走行を考えるならバケットシートとフルハーネスは必需品。身体がシッカリとホールドされることでコーナーでの安心感が高まり、クルマの挙動をより掴みやすくなるからだ。ドライビングスキルの向上にも役立つだろう。

ピークパワーだけを求めるならボルトオンターボという手もあるが、ディーランゲージが追求するのはNAエンジン搭載マシンならではの繊細な乗り味。ZC33S型とは方向性がまるで異なる、ドライバビリティに富んだ快速FFマシンというわけだ。

●取材協力:ディーランゲージ 東京都足立区皿沼3-24-11 TEL:03-6807-1557