ポルシェ カイエン ターボS E ハイブリッドの先進的シャシー性能、その中枢に迫る【動画】

ポルシェ カイエン ターボS E ハイブリッドの先進的シャシー性能、その中枢に迫る【動画】

Porsche Cayenne Turbo S E-Hybrid

ポルシェ カイエン ターボS E ハイブリッド

スウェーデンのサーキットで好成績を記録

ポルシェのSUVレンジの最高峰に立つプラグインハイブリッドモデル「カイエン ターボS E ハイブリッド」。その革新的なシャシー技術により、オンロードからオフロードまでシーンを問わず優れたパフォーマンスを実現した。ハイブリッドテクノロジーによる優れた環境性能を取り上げられることが多いが、最高出力500kW(680ps)&最大トルク900Nmという歴代最強かつ最速のカイエンでもある。この優れた走行性能を引き出しているのが革新的なシャシーテクノロジーの数々だ。

スウェーデンのゴットランド・リングで行われたテストでは、様々な地形において優れたパフォーマンスを実証することになった。バルト海最大の島であるゴットランド島のカッペルスハムンに位置するラリークロス用サーキットは、コースの一部がグラベル(未舗装)となっている。現在、3.2kmのロングセクションが使用されているが、2021年にはグラベル区間が追加されて1周4.2kmに拡張される予定だ。

カイエン ターボS E ハイブリッドの多様性を証明

今回、ポルシェは動画撮影企画として、アスファルト区間とグラベル区間が混在するこのサーキットを選択した。ドイツ出身のレーシングドライバーでテレビ司会者でもあるティム・シュリックがステアリングを握り、非公式ながらも3分51秒のタイムを記録している。

「ラリークロスのコースを舞台にパワフルなハイブリッドSUVでタイムアタックを行うのは、かなり印象深い経験になりました。今回の動画に関しては、ラップタイム自体はあまり重要ではありません。ベンチマークになるようなタイムはありませんし、ニュータイヤも装着していませんでしたから」と、シュリックはカイエン ターボS E ハイブリッドでのドライブを振り返った。

「とはいえ、カイエン ターボS E ハイブリッドでゴットランド・リングを周回し、そのずば抜けたパフォーマンスと多様性を実感することができました。アスファルトとグラベルの両方で、車両からの正確なフィードバックに加えて様々なシャシーシステムの完璧な組み合わせもあり、あらゆる状況下でも安全にクルマをコントロールすることができます」

オン/オフ問わず走行状況に合わせて車高をアクティブに調整

カイエン ターボS E ハイブリッドには、大幅なパフォーマンスアップと同時に安全性も向上させる様々な最新のシャシーシステムが標準で装備されている。唯一オプション設定となっているのは、リアアクスル ステアリングくらいだろう。

ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)は、車両のスタビリティを自動的に制御し適切なトラクションを提供。3チャンバーエアサスペンションは、それぞれの足まわりに3基のエアチャンバーを備えており、オンロードやオフロードなど走行状態に合わせて走行プログラムを選択することで、あらゆる走行域においてアクティブに車高が制御される。

走行状況をリアルタイムで分析し、あらゆる事態に対応

ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)は、路面状況やドライビングスタイルに応じてダンパーの減衰力を無段階に調節。さらに搭載されたセンサーが、激しい加速、ブレーキング、高速コーナリング、または荒れた路面での走行中、車体の動きを記録する。

このデータをポルシェ4Dシャシーコントロールが3次元(前後、横、垂直G)から分析し、走行状況に対して最適な情報を計算。得られたデータを元にリアルタイムで対応して、すべてのシャシーシステムで一貫して利用する。この統合されたシステムにより、突発的な事態にも素早く反応することが可能となった。

連続したコーナーでも路面との一体感をもたらすのがポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロールシステム(PDCC)とポルシェ・トルク・ベクトリング・プラス(PTV Plus)。PDCCとPTV Plusを搭載したことでコーナリング時は安定し、優れたトラクション性能を発揮、どのような速度域からでも発揮される抜群の瞬発性や安定した荷重移動特性が実現した。さらに正確なステアリングの応答性により、あらゆるコーナーにおいても優れたドライビングプレジャーがもたらされることになる。

最適な制動力に加えて50%の軽量化を実現したPCCB

ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ(PCCB)による最適な制動力も確保。搭載されるセラミック製ブレーキディスクは、通常のディスクと比較すると約50%もの軽量化を実現している。

唯一オプション設定されているリヤ・アクスル・ステアリングは、現在のドライビング状況やステアリング入力、車両速度に基づいて後輪に舵角を与えるシステムだ。低速では後輪を前輪とは逆向きに操舵、高速域では後輪を前輪と同じ向きに操舵することで、コーナーの俊敏性と高速車線変更時の安定性を改善する。また、回転半径を短縮することで、日常域における扱いやすさも劇的に向上した。