ガスリー初日インタビュー:レッドブルの半年間をすべてリセット。「馴れるのにしばらく時間がかかった」/F1ベルギーGP

 トロロッソへの降格後、初めて公の場に姿を見せた木曜日のピエール・ガスリーは、さすがに表情が固く、終始うつむき加減だった。それが初日フリー走行がおわった直後の囲みでは、久しぶりに乗ったトロロッソのマシンバランスに必ずしも満足できていなかったにもかかわらず、走る喜びを再び見出したように見えた。
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――半年ぶりのトロロッソマシンの感想は?
ピエール・ガスリー(以下、ガスリー):すべてが違っていた。ステアリングやブレーキペダルの感触、スロットルの開け方もまったく違うものだから、馴れるのにしばらく時間がかかったよ。レッドブルで習得したものを、いったんすべてリセットする必要があったというのかな。

 スタッフも新しい顔ぶれが何人もいて、彼らとの仕事のやり方も再構築しないといけなかった。でもクルマには、1周ごとに馴染んでいったよ。フィーリングも、どんどん良くなっていったしね。

――レッドブルと違うのはもちろんのこと、1年前のトロロッソともまったく違っていたということですね。
ガスリー:そうだね。技術レギュレーションが大きく変わったから、それは予想していた。それと純粋な戦闘力という点でも、レッドブルのレベルにはない。グリップも低いから、運転の仕方も必然的に変えないといけない。

 だからこの6カ月で学んだことを、一度すべてやり直す必要があった。さらに今日は走り始めから、マシンバランスがよくなかった。だからいつも以上に、やることが満載だったよ。

――絶対的なダウンフォースの量が、両チームのマシンではかなり違うでしょうね。
ガスリー:だと思うけど、僕が最後に乗ったレッドブルのマシンはハンガロリングだからね。セッティング自体がかなりハイダウンフォース仕様だったから、それと今回のトロロッソのダウンフォースレベルと比較するのはフェアじゃないよね。まだ初日が終わったばかりだし、アタックラップでの挙動の違いとか、ロングランでのタイヤへの負荷の違いとかもまだ全然確認できていない。

――トップチームのF1マシンを知ってしまったあと、戦闘力の劣るマシンを走らせることは、やはり残念なのでは?
ガスリー:誰よりも速く走りたい、最高のクルマを運転したいという思いは、もちろんレーシングドライバーなら誰でも持っている。でも与えられたクルマから最高性能を引き出す喜びも、それに劣らず大きいものだよ。トロロッソがいっそう進化することに、少しでも貢献できたらすごくうれしいね。

――木曜日に話を聞いた時に比べると、今はすっかりリラックスしたように見えます。心理的に、何か変化が訪れたのでしょうか。
ガスリー:特に何かが変わったというのはないけど、交替を言い渡されたのはもう2週間も前のことだからね。それにやっぱり、実際にF1マシンを走らせるのは楽しいものだよ。セッティングが決まっていなければ、それを何とかしようという目標も出てくるし。

――もう吹っ切れたと。
ガスリー:ここまでのレースキャリアを振り返れば、僕はずっと結果を出してきた。たくさんのドライバーとチームメイトになって、去年まではその誰よりも速かった。この半年は残念ながら思うような状況にできなかったけど、レーシングドライバーとして今も日々進化しているのは実感できる。だから今の僕にできることは、目の前の仕事にベストを尽くすことだけさ。