2019/20年WEC開幕! レベリオンが首位スタート、トヨタは午後のFP2でワン・ツー

 年をまたぐウインターシーズンの導入後、2度目の開幕戦を迎えたWEC世界耐久選手権。2019/2020年シーズンのオープニングセッションは8月30日、イギリス・シルバーストンで行われ、レベリオン・レーシングの1号車レベリオンR13・ギブソン(ブルーノ・セナ/グスタボ・メネゼス/ノルマン・ナト組)がベストタイムをマークした。午後に実施されたフリープラクティス2回目では、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)がトップに立ち、この日の総合ベストタイムを記録している。

 併催となっているELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのフリープラクティス(FP)1回目で発生したクラッシュによってバリアの修復作業が行われたため、定刻より17分遅れでスタートしたWEC“シーズン8”のオープニング・セッション。

 この90分間の練習走行は、ハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソンを駆る山下健太のコースオフや、LM-GTE Amクラス車同士の交錯といった小さなアクシデントはあったものの、そのほとんどがグリーンフラッグ下で進められた。

 そんなFP1でトップを奪ったのはナトがドライブする1号車レベリオン。タイムは1分38秒860で、2番手につけた8号車トヨタTS050ハイブリッドを0.420秒引き離してみせた。トヨタは8号車に続き、7号車がトップと0.571秒遅れの総合3番手となっている。

 首位を奪ったレベリオンのもう1台のマシン、3号車は1分39秒718というタイムで4番手に。ジネッタG60-LT-P1・AERを走らせるチームLNTは、5号車が首位と1.7秒差の総合5番手につけた一方、僚友6号車は3周のインスタレーションラップを完了させただけで、タイムなしに終わっている。

■午後は各車がタイムアップ。トヨタも小林可夢偉がレコードラップに迫る

 午後に行われたFP2でも大きなアクシデントはなく、各車が順調に周回を重ねていく。FP1でLMP1プライベーターの後塵を拝したトヨタは、このセッションの開始直後に予選シミュレーションを実施。

 その結果、7号車トヨタの可夢偉がLMP1カーのサーキットレコードに対して0.078秒に迫る1分36秒847を記録してトップにつけると、僚友8号車のセバスチャン・ブエミが1分37秒673でこれに続き、チャンピオンチームがタイムシートのトップ2を占めている。

 FP1でトップタイムを記録したレベリオンは1号車R13が8号車トヨタから1秒遅れの総合3番手。3号車はさらに0.8秒置かれた1分38秒687というタイムで4番手となった。ジネッタ勢は2台が1分39秒台のタイムを揃えて総合5、6番手に。午前中はほとんど走らなかった6号車は、ここでは39周をラップした。

■WECデビューの山下健太、LMP2クラス2番手タイムをマーク

2019/20年WEC第1戦シルバーストン フリープラクティス
2019/20年WEC第1戦シルバーストン フリープラクティス
7号車トヨタTS050ハイブリッド
7号車トヨタTS050ハイブリッド

 LM-GTE Proクラスは午前中、1分55秒766をマークしたポルシェGTチームの91号車ポルシェ911 RSRが首位。AFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evoがクラス2番手、アストンマーティン・レーシングの95号車アストンマーティン・バンテージAMRが3番手となり、3メーカーが上位を分け合った。

 しかし、午後は51号車フェラーリが1分55秒501というタイムでクラストップを奪うと、僚友71号車フェラーリが3番手に。この間に新型ポルシェの91号車が割り込む形となり、4番手には92号車ポルシェが入った。母国ラウンドを迎えているアストンマーティン勢はクラス5、6番手だ。

 LMP2クラスでは英米混合チームのユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07・ギブソンがFP1、FP2ともに首位を譲らず。ポール・ディ・レスタが午後にマークした1分43秒059は、同クラスのサーキット新レコードとなっている。

 そのタイムからわずか0.021秒差の1分43秒080というタイムを記録したのは、WECに初参戦している“ルーキー”の山下だった。

 若手日本人ドライバーを擁するハイクラス・レーシングは、このFP2で30分間のストップ・ホールドペナルティを与えられていたが、その解除直後に前述の記録した。クラス3番手には今季、ダラーラからオレカにマシンをスイッチしたレーシングチーム・ネーデルランドの29号車オレカ07が入っている。

 LM-GTE Amクラスは午前と午後の両セッションで、アストンマーティン・レーシングとTFスポーツのアストン勢がワン・ツーを堅持。午後最速となった98号車アストンマーティンを駆ったロス・ガンは、これがWECデビュー戦ながら1分56秒463のニューレコードタイムを残してみせた。

 石川資章が自チームを率いて参戦しているMRレーシングの70号車フェラーリ488 GTEは、ケイ・コッツォリーノが午前中のFP1で1分57秒251を記録してクラス3番手に。午後もコッツォリーノがパーソナルタイムを更新したものの、ライバル勢のタイムアップもあり同5番手となっている。

 2019/20年WEC開幕戦シルバーストンはこの後、9時(日本時間17時)からFP3が行われ、12時50分(日本時間19時50分)からは決勝のグリッドを決定する公式予選が実施される予定だ。

ユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07・ギブソン
ユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07・ギブソン
AFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evo
AFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evo
ポルシェGTチームの91号車ポルシェ911 RSR
ポルシェGTチームの91号車ポルシェ911 RSR