ハース入りが噂されるヒュルケンベルグ、過去に接触したマグヌッセンとの関係は気にせず/F1ベルギーGPインタビュー

 ニコ・ヒュルケンベルグが2019年シーズン限りで、ルノーを去ることになった。バルテリ・ボッタスのメルセデス残留が決まり、その座を狙っていたエステバン・オコンが次善の策としてルノーへ。その結果、ヒュルケンベルグが押し出された形だ。

 しかしすでにハースへの移籍を念頭に、交渉は大詰めとも言われている。キミ・ライコネンほどではないにせよ、現役ドライバーの中では率直な物言いが特徴のヒュルケンベルグに、そのあたりの事情を聞いた。

――ルノーから契約を延長しないと言い渡されたことは、青天の霹靂でした?
ヒュルケンベルグ:いや、そうでもないね。F1が夏休みに入ってから、ルノー上層部の雰囲気が少し変になっていた。それが僕へのヒントになったというか、ピンと来たんだ。すでにハンガリーGPの翌週には、おかしいなと思ったよ。チーム内の力学が変化したというのかな。具体的な通告があったのは、ベルギーに来る直前だったけどね。

――来季どうするか、もちろん考えているでしょうし、実際に動いていますよね。
ヒュルケンベルグ:まあね。遅過ぎるということはないし、いろんなオプションを行使して、ベストの選択ができればと思っているよ。

――ハース入りが、噂に上がっていますよね。もちろん(ギュンター・)シュタイナー代表が最終的にあなたを選ぶのか、ロマン・グロージャンを残留させるのかはまだわからないわけですが。それ以前に、あなた自身がハース入りしたいのかという問題もある。
ヒュルケンベルグ:その通りだね。まさにいろんな状況を見据えながら、あらゆる可能性を検討しているところだよ。はっきり言えるのは、まだ何も決まってないということだ。

――ルノーがエステバン・オコンを起用するという噂に対し、「面白い木曜日になりそうだ」というツイートをしていましたね。そして実際にベルギーGPの木曜日は、いろんな発表が重なりました。
ヒュルケンベルグ:そうだね。でもあのツイートは、別にチームに対する皮肉でも何でもない。ルノー上層部に隠しごとはなかったし、いつもオープンで公平な態度だった。僕らは今もいい関係を保っているし、ゲームを仕掛け合うようなこともなかったよ。

――ルノーとやって来たこの3年間、あなたは自身もチームに対して非常に率直な態度に終始してました。それは時に、歯に衣着せぬ発言になった気もします。
ヒュルケンベルグ:そうかな。事実を述べていただけだし、彼らも真っすぐ受け止めてくれたはずだよ。2017年は大きな進歩が見られて、2018年も悪くなかった。それが今年は、かなり厳しいシーズンになってしまった。到達すべきレベルに、まったく届いていない。

 今回の決定に、成績低迷がまったく無関係だとは思わない。でもルノーの挑戦に、来年以降関われないのはすごく残念に思っているよ。

――優勝経験のあるダニエル・リカルドが加入して、さらにチームと同じ国籍のオコンが入ってきた。コース上の結果以外のところで、今回の決定が下されたという思いがあるのでは?
ヒュルケンベルグ:ドライバー選定が、純粋に成績だけで決まるものじゃないのは常識だよね。巡り合わせとか、スポンサーの意向、そしてそのドライバーがキャリアのどんな段階にいるのか。もちろん国籍も、重要な要素になり得る。そういうのを全部ひっくるめた形で、ドライバーは動いて行くわけさ。

――もしハース入りが決まったら、ケビン・マグヌッセンとチームメイトになる可能性が高い。ケビンとあなたは、過去にコース上で何度も問題を起こしています(2017年のハンガリーGPでは接触後、メディアの囲み取材で口論している)。今後、大丈夫ですか?
ヒュルケンベルグ:チームメイトは、チームメイトでしかない。ことさら重要視する存在でも、軽視すべき存在でもない。

――ケビンとのことは、後悔してない?
ヒュルケンベルグ:ケビンとのことって、何?

――クラッシュしたりしましたよね。
ヒュルケンベルグ:ただレースしていただけだよ。

――ルノーから放出されるという事実に、打ちひしがれはしなかった?
ヒュルケンベルグ:もちろん、ショックだったさ。さっきも言ったように、今年が思うような結果の出せないシーズンだっただけに、来季こそはと思っていたからね。それは本当に残念だけど、でも新たな道を歩むしかない。ルノーのことは、何も恨んでない。フェアな方法で、決断を下してくれたからね。