WEC:トヨタに14kgの重量加算。テストを反映した2019/20開幕戦版EoTで追加調整

 8月31日~9月1日にイギリス、シルバーストンで開催されるWEC世界耐久選手権第1戦シルバーストン4時間において、2018/2019年シーズンの王者であるトヨタはEoT(イクイバレンス・オブ・テクノロジー=技術の均衡)の変更により、14kgの追加ウエイトを課されることになった。

 TOYOTA GAZOO Racingが走らせる2台のトヨタTS050ハイブリッドは、7月末に行われたオフの公式テスト“プロローグ”で指定されたミニマムウエイトよりも重い状態で2019/20年“シーズン8”のオープニングレースを迎える。

 これはシリーズがLMP1ハイブリッドカーとノンハイブリッドLMP1マシンのパフォーマンス差を調整し、トラック上の競争を生み出すために設定している性能調整の変更によるもの。開幕戦シルバーストンに向けて再調整されたEoTでは、ハイブリッドカーつまり、トヨタTS050ハイブリッドの最低重量が932kgに設定された。

 このEoTの変更はスペイン、カタロニア・サーキットで行われたテストの内容を基に、プライベーターが走らせるノンハイブリッドLMP1マシンとのバランスを取るために行われており、2日間のテストで両日トップ2を独占したトヨタには14kgの重量増加が課せられている。

 一方、レベリオン・レーシングが走らせるレベリオンR13・ギブソンと、チームLNTのジネッタG60-LT-P1・AERのミニマムウエイトはテスト時から変更されず。自然吸気エンジンを積むレベリオンR13は824kg、ターボエンジン車のジネッタG60-LT-P1はワークスマシンと比べて99kg軽い833kgだ。

 開幕戦の直前に明らかにされた今回のEoT調整について、WECは次のような声明を発表している。

「プロローグ(公式テスト)の期間中、“シーズン8”に出場するクルマについて、いくつかの分析を実施した」

「EoTの主たる目的は、LMP1クラスで競合する異なるテクノロジー(ハイブリッドカーとノンハイブリッドカーの両方)に同等のパフォーマンスを発揮する可能性を持たせることだ」

「7月にバルセロナで収集されたデータ、特にハイブリッドカーに関するデータを改めて考慮することで、我々はより広い(シーンで)目標に確実に傾くようにEoTを修正することを決定した」

 なお、今回修正されたイギリス・ラウンド向けの調整では、各テクノロジーの最大燃料流量や最大燃料搭載量、1周あたりの最大エネルギー量および、給油リストクター径といったその他のEoTパラメーターは変更されていない。

レベリオン・レーシングの3号車レベリオンR13・ギブソン
レベリオン・レーシングの3号車レベリオンR13・ギブソン
プロローグで総合4番手につけたチームLNTの6号車ジネッタG60-LT-P1・AER
プロローグで総合4番手につけたチームLNTの6号車ジネッタG60-LT-P1・AER
ディフェンディングチャンピオンとしてWEC“シーズン8”に臨むTOYOTA GAZOO Racing
ディフェンディングチャンピオンとしてWEC“シーズン8”に臨むTOYOTA GAZOO Racing