「エンケイ渾身のスーパーGT直系ホイールが凄すぎる!」Racing GTC02という快作【最強ホイール解体新書】

「エンケイ渾身のスーパーGT直系ホイールが凄すぎる!」Racing GTC02という快作【最強ホイール解体新書】

レーススペックを市販モデルに最適化

剛性に軽量、放熱性まで追い求める

レーシングシリーズとしては8年ぶりの新作となるGTC02。スーパーGT用レーシングホイール『RAシリーズ』のデザインや設計思想を、ストリートユースに最適化した自信作となる。

「エンケイのレース用ホイールは、バランスが良くタイヤ交換をする際の持ちやすさも考慮し10本か12本スポークのデザインが多いんです。そして、コンピューター解析により導き出されるレースに必要な剛性・強度・軽量・放熱性を兼ね備えた形状はチームとのディスカッションにより常にアップデートがされています」と語るのは、エンケイ商品企画室 西尾さん。レースに於いてトップチームの勝利に貢献すべく生まれたホイールがRAシリーズであり、そのコンセプトがGTC02にも受け継がれているのだ。

「開発にあたっては、RAシリーズのレースマインドを市販品へ落とし込む為、レース部門と市販部門の担当者で何度も協議しました。そしてレーシングシリーズとして妥協する事の無い『本物』と呼べるホイールが出来上がりました。ここにたどり辿り着くまでなかなか着地点が見つからず、時間が掛かってしまったんです」と市販ホイールの設計と解析に携わる金谷さんは語る。

そこまで徹底的にこだわったホイールの剛性や放熱性は、サーキットで実際にどのようなメリットがあるのだろうか?

「ホイールに求められる剛性は“いかに走行時に真円を保つことができるか”ということ。コーナリングやブレーキングで発生する荷重によりホイールが変形すると、タイヤの接地面積や接地圧が変わってしまい、タイヤ性能が一定に保てずセッティングも決まりにくくなってしまう。だから、想定される荷重がかかっても変形しにくい剛性が必要なのです」と剛性の重要性を語る。

続けて「ホイールに求められる放熱性とは“ブレーキやタイヤからホイールに伝わる熱を効率的に逃がし、いかに高性能なタイヤとブレーキの性能を発揮させられるか”という部分です。GTC02では強度や応力的に問題が起きない部分を削って表面積を増やすことで放熱性を高め、それに付随する軽量化がなされています」とのこと。そうして生まれたのが、ツインラディエーションディンプルやHクロススポークという機能性を兼ね備えた形状だ。

それぞれを説明すると、まず『ツインラディエーションディンプル』は、スポークの付け根に設けられたディンプル状の凹みによって、表面積を増やすことで放熱性を高める技術。コンピューターによる解析の結果、最も効率の良い形状が導き出されている。

そして、スポークに掛かる応力を解析した上で、軽量化できる部分を削り取ったのが『Hクロススポーク』。この他の軽量化(スポーク裏側等)と合わせて、前作GTC01の同じサイズと比べて約500gもの軽量化を果たした。

一方、リムに関しては、エンケイが蓄積してきた膨大なデータと、CAE(コンピュータ・エイデッド・エンジニアリング)解析から導き出されたプロファイルを採用。エンケイ独自の製法『MAT DURA2』によって、高剛性・高強度のリムが形成される。

カラーバリエーションはコントラストが出やすいハイパーシルバーと、レーシーな印象となるマットブラックを用意。様々なボディカラーに合わせやすいバリエーションだ。

また、サーキット走行をするときに、ホイールを外すことなくセンターキャップを外せるようキャップに小穴『リムーバブルキャップシステム』を新設したのもGTC02の特徴だ。別売のピンを差し込んでセンターキャップを引き抜けるようになっている。

スーパーGT用ホイールのコンセプトを忠実に再現したレーシングGTC02。サーキットでタイムを削りたいという人に“レースの世界で求められる性能”を是非感じて欲しい本格派ホイールである。

●問い合わせ:エンケイ TEL:053-522-5245

製品仕様

ENKEI Racing GTC02

18×7.5J〜10.5J:4万9000円〜5万5000円

19×7.5J〜10.5J:5万9000円〜6万5000円

※表示価格は税別の本体価格です。