【粟野如月コラム】話題のカーアクション番組『Hyper Drive』撮影秘話!【KISA’s DRIFT LIFE vol.21】

【粟野如月コラム】話題のカーアクション番組『Hyper Drive』撮影秘話!【KISA’s DRIFT LIFE vol.21】

Netflixで独占配信中のカーアクション番組『Hyper Drive』に出演しました。企画がスタートしてから放送までなんと2年強!衝撃的なビッグスケールで行われた、このハイパードライブ撮影秘話をお届けします。

1ヶ月の海外生活

まずはじめに、すでに放送を見ていただいた方はお分かりかと思いますが、エピソード10まで同時公開されたこのハイパードライブ。全部で10時間はあるこの番組ですが、なんと私の出演シーンは… ものの数秒!! ずっこけました(笑)

撮影期間は約1ヶ月。走行シーン以外にもインタビューが何本もあって、どんな放送になるのか楽しみにしていたのですが…へこみましたよ(笑)

とはいえ、番組としては映画さながらの大迫力で、改めて私はすごい場所にいたんだと震えました。

撮影は2018年の夏、ニューヨーク州ロチェスターという町にある映画フィルム会社の、現在は使われていない工場で行われました。

ドライバーは世界中から集められた28名。それぞれのスポッターと、そこに通訳やスタッフを合わせて毎日約70名のメンバーとともに1ヶ月過ごしました。さらに、私たちとは別に撮影クルーは200~300人いたと言われています。これだけで、かなり規模が大きいのが分かりますよね。

撮影は、すべて日が暮れた夜の時間に行われました。私たちのスケジュールは、夕方16時にホテルから現地へのバスが出発し、まだ明るい時間に何度もミーティングがあったりそれぞれクルマの準備をしたりして過ごしました。そして完全に日が暮れた21時から撮影がスタートし、日の出とともに終了。朝6時頃にホテルへ送り届けられて解散という日々でした。

完全に昼夜逆転生活ですが、日本との時差は13時間なのである意味いつも通りに近い起床時間。時差ボケに悩むことはありませんでした。

私の相棒

私は日本から輸送したJZX100クレスタで参加しました。なのですが、台風で船の到着が遅れた上におそらくその後のアメリカ国内陸送中にあちこち壊されてしまい…、現地にJZX100の部品はないのでどうにかゴマかしながら走ることになりました。直すのに精一杯で練習する時間もなく…、結果に関しては思い出したくないですね(笑)

このラッピングは、現地でこの撮影のために貼っていただいたものです。ドライバー選考でキャスティングの方が私という人を半年以上見てきて、その中で感じたというイメージを表現していただきました。最高にかわいくてお気に入りです。

THE LEVELER

予告PVが公開された時点でかなり話題になっていたコチラ。

レベラーです。ビル6階建相当高さまで一気に登り、クルマの重さでシーソーになるこのアトラクション。じつは私たちが現地入りした際、もともとはもっと高いところに作られていて「え、これ、もしもブレーキ壊れたりしたら… 死ぬかも」と怯えました(笑) さすがに危ないんじゃないかとの声が大きくなり、急遽すこし低く建設し直されたのですが、いま冷静に考えるとこの高さでも十分怖いですよね。

でも、現場にいた私たちは「お!低くなったから大丈夫そうだね」と不思議な感覚になっていたのです。これって私たちをビビらせないためのプロデューサーの作戦だったのでしょうか?(笑) もうこんな経験は絶対できないと思うので最高にテンションの上がったアトラクションでした。

戦友たち

1ヶ月も慣れない国で慣れないことをしていると、もちろん大変なこともたくさんあります。海外から来ているドライバーは半分ほどでしたが、みんなそれぞれに苦労があったと思います。だけど、私たちはライバルでありながらみんなが同士でした。戦友でした。それぞれの夢、戦う意味、生きる力、みんながみんなに刺激を受けたと思います。私は生涯かけがえのない素晴らしい人たちに出会うことが出来た。

モータースポーツは様々なしがらみや、国さえも越えていけると目の当たりにしました。やっぱり私はモータースポーツが大好きで、まちがいなく私の人生を華やかで明るくしてくれるものです。夢を夢で終わらせない、そう誓った経験になりました。

今回はじめて行われた『Hyper drive』ですが、世界中で反響がかなり大きいので続編が製作される可能性が高そうですね。

ほかでは見ることのできない、走り屋にとっては夢のような世界を見ることができます。Netflixで独占配信中です!ぜひチェックしてください!