WRCドイツ:3強の内2台にアクシデント。独走タナクにミーク、ラトバラが続きトヨタが1-2-3

 ドイツで開催されているWRC世界ラリー選手権第10戦は8月24日、デイ3のSS8~15が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位を守っている。2番手にクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)、3番手にはヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)がつけ、最終日を前にトヨタ勢がトップ3を占めた。

 競技3日目を迎えたラリー・ドイチェランドのデイ3は、今大会最長となる全長41.17kmの“パンツァープラッテ”を含む都合8SS、合計157.92kmで争われた。

 デイ1、デイ2と続けて総合首位を守るトヨタのタナクはこの日も安定した走りを披露。一度は前日のラリーを2.8秒差の総合2番手で終えたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)にその差を縮められるも、SS9でトップタイムを記録するなど再びリードを拡大してみせた。

 一方、追う立場のヌービルもオープニングのSS8をはじめ、エンジンストールに見舞われながらSS10と続くSS11でもトップタイムをマークし、ランチタイムのサービスをトップと5秒差の総合2番手で迎えていた。

 しかし、午後のSS13“パンツァープラッテ1”で不運にも左リヤタイヤがパンクしてしまい約90秒ロスすることに。逆転優勝を狙っていたベルギー人ドライバーはここで総合7番手に順位を落とし優勝争いから脱落することとなった。

「左リヤのタイヤがパンクしてしまった。それはくじのようなもので不運にも僕がハズレを引いてしまったんだ」とWRC.comに語ったヌービルは、「僕たちはコースの真ん中のラインを走っていた。だから何が(パンクの)原因なのかは分からない」と続けている。

 ヌービルのアクシデントと時を同じくして、2日目から総合3番手でラリーを進めてきた王者セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)にも試練が訪れる。依然としてC3 WRCのアンダーステアが解消されないオジエは3日目もペースを上げることができず、このSS13でミークとラトバラに交わされて4番手に後退してしまう。

 さらに、負の連鎖は止まらず。デイ3最後のにはロングステージのSS15“パンツァープラッテ2”でまさかのパンクに見舞われる。ヌービルと同様に約90秒を失い、ラリー最終日を総合8番手で迎えることとなった。

 そんなオジエを交わして表彰台圏内に進出したミークとラトバラはSS14とSS15で速さをみせ、ともに1度ずつトップタイムを記録。最終的に、ミークがタナクと32.4秒差の総合2番手に。ラトバラはそこから9.4秒遅れの総合3番手となり、トヨタがトップ3を独占するリザルトを形成している。

 総合4番手は、デイ2最後のステージでミッショントラブルに泣いたダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が順位を挽回してこの位置に復帰を果たした。その後方5番手には、アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)にポジションを譲られたヌービルがつけている。

 オジエと同様にマシンのコントロールに苦しむエサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)は総合7番手。オジエの後方でガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)が同9番手となり、日本の勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)がこれに続く10番手となっている。

 競技最終日となる25日のデイ4はサービスパークの北側、モーゼル河畔に広がるブドウ畑内に設けられた2本のステージが戦いの舞台に。4つのSSの最後となるSS19“ダオンタール2”は上位5台にボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”に設定されている。4本のSSの合計距離は79.50km、一日の総走行距離は286.52kmだ。

2番手に浮上したクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)
2番手に浮上したクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)
パンクに見舞われ順位を落としたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)
パンクに見舞われ順位を落としたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)
セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)
セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)
テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)
テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)
ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)
ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)