WRCドイツ:ミラーを飛ばす“攻めの走り”でタナクが初日首位。ヤリスで初参戦の勝田貴元は11番手から前を窺う

 WRC世界ラリー選手権第10戦ドイツの競技初日、SS1が8月22日に行われ、2018年ラリー・ドイチェランドで優勝を飾っているオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がトップでラリーをスタートさせた。今戦がWRC最高峰クラス初参戦となる勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)は総合11番手で最初のステージを終えている。

 前戦の第9戦フィンランドから2週間のインターバルを経て迎えたフルターマック(舗装路)イベントのラリー・ドイチェランド。競技初日の22日は、サービスパークが置かれるボスタルジーでセレモニアルスタートが行われた後、東に約15km離れた位置に設定された新ステージ“ザンクト・ヴェンデル・ランド”でSS1が実施された。

 全長5.20kmの同ステージは同日午前にシェイクダウンが行われたコースで、テスト時にはトップに立ったセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)から4番手のエサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)までが0.3秒以内に収まる接戦模様がみられた。

 そんなオープニングステージの首位を奪ったのは、テストで首位と0.1秒差の2番手につけたタナクだった。大会連覇と前戦からの連勝を狙うエストニア人は、この新しいステージでストローバリアに車両サイドをヒットさせながらクリアしていく“攻めの走り”を披露。

 2番手となったダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)に0.8秒のギャップを築いたタナクのトヨタ・ヤリスWRCからは、両サイドのドアミラーが脱落していた。

 シェイクダウンでトップに立ったオジエは、ソルドから0.1秒遅れの3番手に。さらに0.1秒差の4番手にはチャンピオンシップを争う3強の一角であるティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が入った。

 トヨタ勢はクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)とヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合5、6番手に並ぶ。7番手以下はテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)、エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)、アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)、ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)が続きここまでがトップ10。

 トヨタ・ヤリスWRCで世界選手権の最高峰クラスに初挑戦している勝田はタナクから5秒遅れの11番手となっている。

 競技2日目となる23日(金)はサービスパークの西側で3本のSSをそれぞれ2回ずつ走行する。各ステージともその舞台の中心はブドウ畑に敷設された農道。道幅が狭く路面のギャップも大きいのが特徴だ。6本のSSの合計距離は101.42km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は403.8kmとなる。

クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)
クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)
タナクと22ポイント差のランキング2位につけるセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)
タナクと22ポイント差のランキング2位につけるセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)
ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)
ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)
アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)
アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)
オット・タナクのトヨタ・ヤリスWRC。右のサイドミラーがなくなっているのが分かる
オット・タナクのトヨタ・ヤリスWRC。右のサイドミラーがなくなっているのが分かる