VW・ゴルフシリーズにディーゼルエンジンモデルが新設定。340Nmの強大トルクを軽く受け止めるシャシーにも注目

●VW自慢のプラットフォーム・MQBが強大なトルクをキッチリ受け止める

フォルクスワーゲンの基幹車種・ゴルフシリーズにディーゼルターボエンジンのTDIモデルが設定されました。10月1日からの発売となります。

今回、ワゴンモデルであるヴァリアントにおいて実車チェックすることができましたのでご報告します。

ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン マイスター
ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン マイスターの前景

試乗したのはゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン マイスター(消費税10%込み価格は367万9000円)。「マイスター」というのは、2019年6月からガソリンモデルに先行して設定されている、装備が充実した特別グレードです。

ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン マイスター
ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン マイスターのサイドビュー

ディーゼルの特徴紹介の前にゴルフ ヴァリアントについて軽くおさらいしておきます。

このモデルの全長は4575mm。全幅は1800mmで全高は1485mmとなっています。ホイールベースは通常の5ドアモデル(セダンモデル)と同じ2635mmですので、ヴァリアントでの約30cmの全長拡大分はすべて荷室に充てられたことになります。

ゴルフシリーズを外観上で特徴付けている極太のボディ後端ピラーは、このヴァリアントでも意図して再現されています。

ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン マイスター
ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン マイスターのリアビュー

なお今回のディーゼルエンジン搭載にあたってプラットフォームの「MQB」に大きな変更が加わることはありませんでした。

そもそもこのMQBは、日本仕様のゴルフシリーズにすでに設定済みのガソリンやプラグインハイブリッド等のほか、今回追加されたディーゼルに至るまで、ありとあらゆるパワーユニットの搭載を初めから想定して開発されたもの。

ターボチャージャーやEGRなどの排ガス関連システムに大きなスペースが必要となるディーゼルユニットのために、最初からエンジンブロック後方には大きなスペースが割かれていたのです(ガソリンエンジンを含め、前方吸気&後方排気となっているのも、スペース効率を考えてのことです)。

ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン
2L4気筒ディーゼルターボエンジン

搭載された2L4気筒ディーゼルターボエンジンは、150psを3500rpmから4000rpmの間で発生します。また34.7kgmのトルクを1750rpmから3000rpmの領域で継続して発生し続けます。

組み合わせているのはツインクラッチ式2ペダル マニュアルトランスミッションのDSG。7速のギアを持っています。WLTCモードでの燃費は17.7km/Lとなります。

ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン
1490kgのボディを感じさせない加速

実際に乗ってみると、約35kgmほどの最大トルクを持つことの効果は非常に大きいです。出足からかなり軽快に、1490kgのボディをグイグイと加速させていきます。

ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン
日本の道路事情では不満はまったく感じられない

ユニットの性格も、近年のディーゼルターボエンジンの流儀に則って非常に軽快かつスポーティなものです。下から強大なトルクがあるのに回転上昇のフィールが軽やかなので、ついつい必要以上にアクセルを踏み込んでしまうほど。

日本の道路が要求しているスピードには、それこそあっという間に達してしまう快活さを持っていることが印象的でした。

ちなみにサスペンションに関しては従来同様にフロント・ストラット&リヤ・マルチリンクのもの。今回、この強大なトルクを持つエンジンを手に入れても、全く破綻なく相変わらずシャシー側に余裕がたっぷりある印象であったこともお伝えしておきます。

ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン
フロント・ストラット
ゴルフ ヴァリアント TDI ハイライン
リヤ・マルチリンク

MQBというプラットフォームの奥深さが、ディーゼルエンジン搭載モデルでさらによくわかる結果となりました。

(写真・動画・文/ウナ丼)