全日本F3選手権第18戦もてぎ:ポール・トゥ・ウインでフェネストラズが8勝目。全日本F3最後のチャンピオンに輝く

 全日本F3選手権第18戦は8月18日、栃木県のツインリンクもてぎで20周の決勝レースが行われ、サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)がポール・トゥ・ウインで今季8勝目をマーク。最終岡山大会を前に、今シーズンのドライバーズタイトルを獲得した。

 第16戦の決勝結果がそのまま今回のレースのスターティンググリッドとなるため、フェネストラズがポールポジション。フロントロウに並んだ宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)は、このレースに残しておいたニュータイヤでスタートでの逆転にかける。2列目には大湯都史樹(TODA FIGHTEX)と大津弘樹(ThreeBond F319)が続いた。

全日本F3選手権第18戦もてぎ オープニングラップ
全日本F3選手権第18戦もてぎ オープニングラップ

 注目のスタートでは、フェネストラズも宮田もまずまずの動き出しを見せたが、さらに勢いを見せたのが大湯で、宮田をかわし2番手で1コーナーへと入っていく。2コーナーではイン側にポジションをとっていた宮田が大湯に並びかけ、3コーナーでは立場が逆転して大湯が宮田の前へ。ポジションアップに成功した大湯だったが、続く5コーナーでは再び宮田がイン側から大湯に勝負を仕掛け、再度逆転。

サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)
サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
大津弘樹(ThreeBond F318)
大津弘樹(ThreeBond F318)

 オープニングラップはフェネストラズ、宮田、大湯、大津の順で終えることに。しかしその後、大湯にはジャンプスタートの裁定が下り、ドライビングスルーペナルティが科される。3周目にピットロードへと大湯が向かい、これで大津が3番手に繰り上がることとなった。

 2番手のポジションを取り戻した宮田は、タイヤがフレッシュなうちにフェネストラズをとらえようとプッシュ。自己ベストタイムを毎周塗りかえ、フェネストラズのテールに食らいついていった。両者は1秒を切るギャップの接近戦を続けながら、大津を引き離していく。大津も後続との差を広げ単独走行の状態で、4番手の河野駿佑(RS FINE K&N F318)から9番手のシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)まで、5台が隊列に。

 1ミスでポジションが大きく変わる状況のなか、第16戦でリタイアとなり最後尾からスタートしていたエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)が、13周目のヘアピンコーナーで前を走る片山義章(YTB by Carlin)をとらえ5位浮上。片山も意地を見せて、90度コーナーではアーメドに並びかけるが、オーバースピードでコースをはみ出してしまう。挙動を乱した片山の背後に、小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)、アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark F3)らが接近していき、S字で小高が片山をオーバーテイク。

 ベイディアナサンもバックストレッチで片山に並びかけるなど接近戦になったが、15周目の3コーナーで2台が接触。ベイディアナサンはタイヤにダメージを負ってピットに戻り、片山も11位まで順位を下げることになった。さらに、16周目には河野とアーメドが5コーナーで接触し、河野がコースサイドにストップしてしまった。

サッシャ・フェネストラズとDRAGON
サッシャ・フェネストラズとDRAGON

 後方の荒れ模様をしり目に、トップの2台は膠着状態のまま周回を重ねていく。宮田は決定的なチャンスをつかめず、20周のレースはフェネストラズがトップチェッカー。今季8勝目を飾るとともに、今シーズンのドライバーズタイトルを獲得した。2位の宮田は意地のファステストラップを記録。3位の大津は第11戦富士大会以来の表彰台獲得となった。マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON F3)が9勝目を飾っている。

全日本F3選手権第18戦もてぎ 表彰台
全日本F3選手権第18戦もてぎ 表彰台
サッシャ・フェネストラズと全日本F3協会 水野雅男会長
サッシャ・フェネストラズと全日本F3協会 水野雅男会長

全日本F3選手権第18戦ツインリンクもてぎ 決勝結果

Pos. No. MC Driver Car Name Car Laps Grid
1 11 サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark F3 F314/スピース 20 1
2 36 宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 20 2
3 12 大津弘樹 ThreeBond F318 F318/スリーボンド東名 20 4
4 37 小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 20 12
5 7 シャルル・ミレッシ YTB by Carlin F317/スピース 20 11
6 50 笹原右京 B-Max Racing with motopark F3 F316/スピース 20 5
7 2 大湯都史樹 TODA FIGHTEX F319/トダ 20 3
8 30 M DRAGON TEAM DRAGON F3 F314/スピース 20 9
9 8 片山義章 YTB by Carlin F315/スピース 20 6
10 5 M 久保田克昭 Planex・スマカメ F3 F315/トヨタ-トムス 20 10
11 65 エナム・アーメド B-Max Racing with motopark F3 F312/スピース 20 13
12 51 アメヤ・ベイディアナサン B-Max Racing with motopark F3 F315/スピース 19 8
R 35 河野駿佑 RS FINE K&N F318 F318/HWA 15 7

ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317) 1’45.740 6/20