新型タントはすべてがブランニュー。後席の格納がワンタッチになるなど、利便性は大幅向上【新型ダイハツ・タント試乗】

●ミラクルオープンドアをさらに便利に。さまざまな機構を新採用した新型タント

オールニューのダイハツタントX(FF)に試乗しましたので報告します。

新型のボディサイズは、全長が3395mmで全幅は1475mm、そして全高は1755mmになります。ホイールベースは2460mmと、非常にたっぷりととられました。

このタント・シリーズは2代目で軽自動車初となるピラーインドア「ミラクルオープンドア」を採用しましたが、今回のモデルでももちろん全車にこの機構を踏襲しています。

ミラクルオープンドアというのは助手席側にあるピラーをスイングドア後部とスライドドア前部に内蔵することで強度を確保しつつ、2つのドアを開放した際には約1.5mの開口部を持つというものです。

ちなみにこのビルトインピラーにはハイテン材(高張力鋼板)を最適配置していますので、必要な強度はもちろん確保しています。なお、運転席側スイングドアとスライドドアの間にはBピラーがセットされています。

また今回、軽自動車で初となる助手席イージークローザーを採用しました。これは助手席側のスイングドアを閉める直前まで持っていけば(いわゆる半ドア状態にすれば)、自動でドアを完全に閉めてくれるというものです。

リヤのシートは左右独立スライドタイプで使い勝手は良好です。

また、今回のモデルからシート上面のスイッチひとつで後席全体を格納可能な「ワンモーション・チルトダウン方式」を採用してさらに利便性は向上しています。

タントの属する「スーパーハイトワゴン」クラスでは、運転席からの視界が良好なことが一般的な特徴です。その中にあってタントでは、メーターパネルを高い位置に細長く、かつ中央寄りに配置したことによって運転中の視界スッキリ度はかなり高いものとなっています。

また車内全体の印象はこのタント標準モデルではグレーを基調にした、開放感あふれる色使いとしています。

今回のモデルではプラットフォームを一新しました。「DNGA」と名付けられたこの軽量高剛性の骨格は、走りに好影響を与えています。

サスペンション配置を第一優先として設計されただけあって、フロント・ストラット/リヤ・トーションビームのサスペンションは微細な領域からよく動きます。このため従来よりもキメの細かい乗り味となっているのが特徴です。

また3気筒12バルブ・658ccエンジンはダイハツが長らく熟成を重ねてきたKF型ですが、今回、大きくブラッシュアップしました。ボア・ストロークの数値は変わりませんが、ハードウェア的にはほぼ全てを新設計した刷新型KFとなっているのです。

これは日本初となる複数回点火や、スワール噴霧を取り入れたことなどによって、大きく燃焼効率を向上させたことが特徴です。最高出力は52ps/6900rpm、最大トルクは6.1kgm/3600rpmとなっています。

新型タントは、車両全体を大きく進化させたうえで、従来車からプライスレンジは維持していることも大きな特徴。

今回チェックしたタントX(FF)は146万3400円となります。

(写真・動画・文/ウナ丼)