DTM第6戦ブランズハッチ:3度目のポール・トゥ・ウインでウィットマンがレース1を制す

 イギリス・ブランズハッチで開催されているDTMドイツ・ツーリングカー選手権第6戦。10日に行われたレース1は、マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM/BMWチームRMG)が今シーズン3度目のポール・トゥ・ウインで制した。

 シーズン折り返しを迎えたDTM。第6ラウンドの舞台は、かつてはマッシュルーム農場で、90年以上の歴史を持つイギリス伝統のサーキットだ。

 予選は、チャンピオン争いを繰り広げるウィットマンとレネ・ラスト(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)が僅差の戦いに。ラストが1分15秒723をマークするも、ウィットマンが0.069秒差で逆転。1分15秒654で今季4度目のポールポジションを獲得する。

 3番手にロイック・デュバル(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス)、4番手にはアストンマーティンのポール・ディ・レスタが躍進し決勝レースのスタートを迎えた。

DTM第6戦ブランズハッチレース1スタート
DTM第6戦ブランズハッチレース1スタート

 ホールショットを決めたのは4番手スタートのディ・レスタ。ウィットマンが2番手、3番手にはラストを交わしたデュバルが続く。

 しかし、完璧に思えたディ・レスタのスタートだったが、ジャンプスタートのペナルティで5秒のピットストップが科せられる。

 2番手を走行するウィットマンは、14周目にピットイン。デュバルとラストも順位を入れ替え、次の周にピットへと向かう。

 ウィットマンはピットアウトする2台をギリギリで交わし、ポジションをキープ。ラストは、ニコ・ミュラー(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)にも先行されてしまう。

ピットアウトしたラストを交わすウィットマン
ピットアウトしたラストを交わすウィットマン

 16周目、トップを走行するディ・レスタがピットインし、ロビン・フラインス(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)がトップに浮上する。

 ウィットマンを追いたいラストは、前を走行するミュラーを19周目にオーバーテイクし、ポジションを奪い返す。

 24周目にフラインスがピットインし、ウィットマンがトップに立つ。2番手にラスト、3番手にミュラーとチャンピオンを争う3人の優勝争いに。

 ラストはウィットマンとの差を詰めていくも、ウィットマンも粘りの走りを見せラストを寄せ付けない。

 そのまま55分を迎え、ウィットマンが0.374秒差で逃げ切り、今シーズン3度目のポール・トゥ・ウインでレース1を制した。

 2位にラスト、3位にミュラー。序盤レースを盛り上げたディ・レスタは、40周目にエンジントラブルで14位に終わった。

「ファンにとってはスリリングな展開となったけど、自分としては勝利は脅威にさらされてはいなかったよ。先にピットストップを行ったので、タイヤは厳しかったし、迫ってくるドライバーはファイナルラップでプッシュ・トゥ・パスとDRSを使っていた。でも、その時点でマージンを管理していたんだ」とウィットマン。

 敗れたラストは、「もう何周かあればね。43周は予想していたけど、結局42周だったね。1周ミスしてしまったので、過度のストレスをタイヤにかけてしまった。でも2位で満足しているよ」とコメントしている。

ランキングトップ3が表彰台を獲得したブランズハッチ・レース1
ランキングトップ3が表彰台を獲得したブランズハッチ・レース1

 チャンピオンを争うトップ3が表彰台となったレース1。前戦から大量ポイントを奪取しているウィットマンだが、ポイントリーダーのラストも着実にポイントを奪い、その差は32ポイントとあまり縮まっていない。

 また、ランキング2位のミュラーは、ここまで1勝だが、ただひとり開幕戦から連続でポイントを重ねており抜群の安定感を披露している。

 ブランズハッチのレース2、そして残りのレースでどれだけポイントの取りこぼしを無くすかが今シーズンのチャンピオン争いのカギになりそうだ。