ブラウン、F1のトップ3と中団チームの間に大きな差があることを認める。「新規則で差を縮めなければならない」

 F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1のトップチームと中団チームの間には大きな隔たりがあることを認めている。

 この大きな差はハンガリーGPの終わりに顕著になった。95分間のレース終了時、首位と同じ周回でフィニッシュしたのはたった4台のみだったのだ。

 ルイス・ハミルトンはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに18秒差で勝利したが、フェラーリの2台はハミルトンに1分以上の遅れをとっている。マクラーレンはカルロス・サインツJr.がトップ3チームを除くグループで首位でのフィニッシュとなったものの、周回遅れの5位という結果だった。

 この結果はブラウンを失望させた。彼は、フロントとリヤウイングに変更を施した2019年の新ルールの導入が、コース上での競争を改善するうえで役に立つと期待していたからだ。

「トップ集団のペースは最初から最後の周回まで驚異的なものだった」とブラウンはレース後にF1公式サイト『Formula1.com』に語った。

「しかしながら、そのことはトップ3チームと残りのチームとの間にパフォーマンス上の大きな隔たりがあることを、はっきりと示した」

「しばしば言ってきているが、この差を縮めなければならない」とブラウンは主張した。

「このことはFIAとともに2021年のレギュレーション策定を継続するなかで、引き続き我々の主要な目標のひとつとなっている」

「野心的な目標であり、一晩で達成できるものではない。我々には魔法の杖などないのだから」とブラウンは認めている。

「だがこのことは我々の野望で、中心的なものでなければならない。技術、競技、財政の3つの主要領域のルールを通じて達成されるものだ」

「このスポーツの将来に向けた鍵となるテーマであり、この点については我々全員が合意していると考えている」

「まずは、我々が耳を傾けるべき存在であるファンから始める。結局のところ、彼らは我々の最も重要な財産であるからだ」

 ブラウンは、彼の古巣であるフェラーリが、勝利したメルセデスよりも1周あたりほぼ1秒の遅れをとっていることに、特に心を痛めていると付け加えた。

「フェラーリにとって厳しい週末だった。マシンはメルセデスやレッドブル勢からペースで大きく離されていた」とブラウンは言う。

 しかし彼は、現在メルセデスがF1で圧倒的優位にあることには肯定的な側面もあると指摘した。

「メルセデスが両選手権で大きくリードしているということは、彼らはリスクを犯す余裕があるということだ」とブラウンは語り、リスクを犯す自由によってハンガリーでは大胆な戦略を採ることができ、レースに活気を与えたと主張している。

「メルセデスは始まりから終わりまで、スリリングなレースを生み出した。F1は単にドライバー同士の戦いというだけでなく、素晴らしいチームスポーツであることを証明したのだ。ドライバーとチームは相互依存的な関係にある」