ボッタス、ハンガリーGPは対ハミルトンの戦い方を考え直すきっかけに。「次は違う考え方をする」

 メルセデスのバルテリ・ボッタスは、チームメイトのルイス・ハミルトンといかにコース上でバトルをするかについて、考え直す時が来ていると認めている。

 F1第12戦ハンガリーGPの予選で、ボッタスはフロントロウを獲得した。しかしボッタスは最初の3コーナーにおけるハミルトンとのホイール・トゥ・ホイールの争いに負けて動きが取れなくなり、ハミルトンに衝突するリスクを避けてワイドに走行した。

「どうしようもなかったんだ」とボッタスは今週語った。

「もう一度、僕が負けた時と似たような状況になったら、次は違う考え方をするだろう。でも僕たちは今もお互いを尊重しているし、限界をわきまえている」

「たとえ他のドライバーをコース外に押し出さなくても、レースは良いものになるはずだ。うまく公正に、かつ激しく戦えば、良い関係でいることはできる」

「僕たちはチームとしてここにいる。ポイントを最大限獲得したいし、そうした面で妥協したくない」

 ボッタスはワイドに走った後、フェラーリのシャルル・ルクレールと接触したためにフロントウイングを損傷し、それ以降はトップグループの戦いから脱落することになった。

「結果として早くピットストップをしなければならず、そのせいで僕は(レースについて)妥協しなければいけなかった」

「トラフィックのなかに入ってしまい、大きなタイムロスをしたんだ。できることはすべて試したが、オーバーテイクはとても難しかった」

「いくらかポイントは獲得したけれど、何が起きたのかを分析して、そこから学ぶつもりだ」

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフは、レース展開についてのボッタスの失望をともに味わう一方で、ふたりのドライバーが序盤の対決に分別をもって対処したことを喜んだ。特にウォルフは、ハミルトン/ロズベルグ時代のように、彼らが互いを押し出すようなことをしなかったことに安堵した。

 すでに先月の第9戦オーストリアGPで、ウォルフはそうした状況についての彼の考えを明確にしていた。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)の激しい競り合いを目撃したウォルフは、「チーム内のバトルではこの種の場面は見たくないものだ」と語った。

「バルテリとルイスは、コース内外で互いを尊敬しあっている。互いにどのようにレースをすればいいのか、彼らは分かっていると確信している」

■スチュワードが容認しても、メルセデスF1では許されないケース

 ウォルフは、違うチームのドライバー同士のことでレーススチュワードが容認するようなことでも、メルセデスのチームメイト間においては許されないことが確かにあることを強調した。

「スチュワードがオーストリアでのルクレールとフェルスタッペンのインシデントを容認したとしても、我々はチーム内において正しいことだとは見なさない。だが我々はスペースを残すから、そうしたことは起きないと分かっている」

 ボッタスにとっては“混乱状態”だった日曜日のレーススタートについて、ウォルフは「彼にとってはとても不運な半周だった」と言及した。

「期待外れの1日だった。彼はレースに向けてとても気持ちを高めていたし、予選のパフォーマンスは素晴らしかった」

「だが1周目がうまくいかなかった。そこから集団のなかで反撃に出るのは彼にとって難しいことだった」

 それでもウォルフは、全体的にハンガリーGPでのチームの仕事ぶりに満足している。ボッタスが最終的に8位まで挽回した一方で、ハミルトンは長い間レースをリードしていたフェルスタッペンを下し、見事な勝利を飾ることになったが、それにはチームの戦略が大きく貢献した。

「信じられないような巻き返しだった」とハミルトンの勝利についてウォルフは語った。

「だから我々はこのスポーツが好きであるし、こうした瞬間は手放しがたいものだ。予想外の結果が出るおかげで、素晴らしい気分になる」

「このような展開になるとは思っていなかったが、戦略チームは非常に良い仕事をし、優れた指示を出した」

「シーズン前半は素晴らしいものになった。12戦中10戦で優勝したのだ。我々は休暇を利用してエネルギーを充電する。そしてスパ・フランコルシャンにはいっそう強くなって戻れることを期待している」