GMが第2四半期の業績を発表、純利益24億ドルを達成し堅調に推移

GMが第2四半期の業績を発表、純利益24億ドルを達成し堅調に推移

ピックアップトラックの好調で10.7%の利益率

ゼネラルモーターズ(GM)は、2019年第2四半期の業績を発表し、純利益が24億ドルに達したと明らかにした。フルサイズ・ピックアップトラックの好調な売れ行きにより10.7%の利益率を達成。また、事業再編によるコスト削減を大きく進展させたことで、今回の会計年度において11億ドルを削減したという。

GMの会長兼CEOメアリー・バーラは今回の業績発表について以下のようにコメントした。

「今期の業績は、当社のフルサイズ・ピックアップトラックがいかに高い収益力を持つかを示しており、今後も伸びが期待されています。また従業員、カスタマー、そして株主の皆様にとってより豊かな未来を提供するために必要な規律とビジョンを忘れることなく、引き続き事業展開に努めていきます」

Chevrolet Silverado

シボレー シルバラード

新型シルバラードとシエラの投入で2桁の伸び

GMのフルサイズ・ピックアップトラックの販売は好調に推移しており、新型ライトデューティークルーキャブの「シボレー シルバラード」と「GMC シエラ」の投入により、第2四半期連続で前年同期比2桁の伸びを実現した。

ライトデューティーピックアップトラック全体におけるシェアは、第1四半期から第2四半期にかけて約3%アップ。同セグメントにおけるマーケットシェアリーダーとしての地位を維持した(J.D.パワーによる)。また、より手頃な価格帯のレギュラーキャブやダブルキャブを含む、すべてのスタイルのキャブモデルのフル生産が3月に開始され、常時カスタマーの需要に応えられるラインナップを実現した。

6月からは最新型ヘビーデューティーピックアップトラックを投入。初期の生産はHDクルーキャブモデルを中心に進められ、ライトデューティーピックアップトラックと同じようなペースで発売される予定となっている。ミシガン州フリント組立工場では4万台を追加生産すべく生産能力の強化を進めており、GMは収益性の高いこのセグメントで大きな成長を図る計画を持っている。

 

Chevrolet Corvette

シボレー コルベット

初のミッドシップ、新型「コルベット」を発表

この7月、世界157ヵ国約30万人の視聴者に向けて、初のミッドシップエンジンレイアウトとなる2020年式「シボレー コルベット スティングレイ」がワールドプレミアを飾った。今後のGM車両に採用される新型デジタルプラットフォームなど数々の新技術が組み込まれている。

ニューモデルの大きな需要が見込まれるため、ケンタッキー州ボウリンググリーン工場での2交代シフト制の導入や時間給労働者400名を増員し生産体制を拡大。2011年以降、GMは同施設に9億ドル以上を投資している。

新型「シボレー コルベット スティングレイ」は6万ドルを切る価格から用意されており、V8ミッドシップエンジンのスーパーカーとしてはかつてない戦略的な価格設定となった。ディーラーでの販売開始は、第4四半期後半を予定している(日本国内での販売時期は未定)。

Cadillac XT4

キャデラック XT4

トラックとSUVが低調な乗用車販売をカバー

GMの米国国内における第2四半期の販売台数は74万7000台。これを牽引したクロスオーバーの売上は前年同期比で17%増となり、第2四半期として過去最高を記録した。「シボレー エクイノックス」と「トラバース」も第2四半期の売上記録を達成。ビュイックのクロスオーバーモデルも前年同期比で売上を伸ばしている。

さらに「GMC アカディア」が上半期としては史上最高の販売台数を記録したほか、一新された「キャデラック XT4」もセグメントをリードし続けている。トラックとクロスオーバーの売上が低調な乗用車販売をカバーし、米国国内の市場シェアは前年比横ばいで堅調に推移する見通しだという。

第2四半期のGMチャイナの販売台数は75万4000台で、前年同期比で約10万台の減少となった。これは市場全体の低迷、セグメントのシフト、および出荷モデルの需要減少によるもの。中国経済の減速を受け、中国の自動車業界の販売台数も下半期まで引き続き低調に推移すると予想されており、業界の年間販売台数も低下すると予測されている。

GMチャイナは、今後発売する約20の新型モデルで収益を確保できると見ており、その大部分は年内の販売開始を予定。下半期に販売開始されるモデルのうち3分の2をSUVが占めているが、市場経済の逆風が続いていることから、下半期の持分利益は上半期とほぼ同レベルになると予想している。

自動運転やトラック&SUVへの大規模な投資続く

GMクルーズ(GMの自動運転車開発部門)は、5月に11億5000万ドルの新たな資金調達を獲得。評価額が190億ドルになったことを受け、7月にサンフランシスコでの自動運転事業開始に向けて新たなアクションプランを発表した。

2019年の後半もより大規模な展開を図るため、テストや検証の走行距離を増大する。広告宣伝活動やライブイベントを通じてコミュニティとの関わり深めながら、引き続きGMクルーズ、GM、ホンダの優秀なエンジニアを多数動員して自動運転車の開発に取り組む方針だ。

また、6月にフルサイズピックアップトラックとSUVの生産施設の拡大に向けて、フォートウェイン、フリント、アーリントンの各工場に設備投資を行うと発表。総額42億ドルを超える資金が、次世代型トラック生産の準備に充てられる。

GMの新型トラックについても、オハイオ州モレーン工場でのディーゼルエンジン生産や、同州のトレド工場での10速トランスミッションの生産拡大のための投資が行われている。今回の投資により、これらの工場では時間給労働者が1万5000名以上増員される。