高橋国光さん、雨宮勇美さん、稲田大二郎さん、菰田潔さん、清水和夫さん……。自動車業界のレジェンド、巨匠に「免許返納認知症度チェック」をやってもらった!

■早期発見、早期の気付きが大切です!

・免許返納を考えるお年頃に、「気付き」のきっかけを作ってあげたい!

ここ最近テレビやネット等で連日報道される「高齢者による交通事故」。とはいえ高齢者の事故は今に始まったことではありませんから、話題作りのようなニュースには振り回されないようにしたいものです。

リードン君のお祖父ちゃんとお祖母ちゃん

と同時に言われているのが「高齢者の免許返納」に関してのウンヌン。しかし現状は、返納済み、または返納を考えている方の数は3割にも満たない…との統計結果もあるようです。生活環境、家族構成、自己の趣味、交通インフラ…等々、そうそう簡単には免許返納なぞ出来ぬ!ってことなのでしょう。

高齢者マーク

■「今」の状態を知ることがはじめの一歩!

警視庁のWebサイト内、「交通安全」→「交通事故防止」→「もっと見る」→「高齢者の交通事故防止」の中に『運転時認知障害早期発見チェックリスト30』というものを発見しました!「年に1回自身でチェックをし項目が増えたら要受診、認知障害を早期に発見しましょう!」と、30コの質問にチェックを入れていくものです。老いも若いもちょっと皆さん、やってみましょうよ!

【運転時認知障害早期発見チェックリスト30】

1. 車のキーや免許証などを探し回ることがある。
2. 今までできていたカーステレオやカーナビの操作ができなくなった。
3. トリップメーターの戻し方や時計の合わせ方がわからなくなった。
4. 機器や装置(アクセル、ブレーキ、ウインカーなど)の名前を思い出せないことがある。
5. 道路標識の意味が思い出せないことがある。
6. スーパーなどの駐車場で自分の車をとめた位置が分からなくなることがある。
7. 何度も行っている場所への道順がすぐに思い出せないことがある。
8. 運転している途中で行き先を忘れてしまったことがある。
9. 良く通る道なのに曲がる場所を間違えることがある。
10. 車で出かけたのに他の交通手段で帰ってきたことがある。
11. 運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった。
12. アクセルとブレーキを間違えることがある。
13. 曲がる際にウインカーを出し忘れることがある。
14. 反対車線を走ってしまった(走りそうになった)。
15. 右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった。
16. 気がつくと自分が先頭を走っていて、後ろに車列が連なっていることがよくある。
17. 車間距離を一定に保つことが苦手になった。
18. 高速道路を利用することが怖く(苦手に)なった。
19. 合流が怖く(苦手に)なった。
20. 車庫入れで壁やフェンスに車体をこすることが増えた。
21. 駐車場所のラインや、枠内に合わせて車を停めることが難しくなった。
22. 日時を間違えて目的地に行くことが多くなった。
23. 急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒くなった(と言われるようになった)。
24. 交差点での右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多くなった。
25. 運転している時にミスをしたり危険な目にあったりすると頭の中が真っ白になる。
26. 好きだったドライブに行く回数が減った。
27. 同乗者と会話しながらの運転がしづらくなった。
28. 以前ほど車の汚れが気にならず、あまり洗車をしなくなった。
29. 運転自体に興味がなくなった。
30. 運転すると妙に疲れるようになった。

以上の30項目です。

どうですか? でもコレ、高齢者のみではなく若者の中にも該当する方が多いと思うんですよね。

実際、私(若者…じゃないけど年齢秘密!!)もやってみたら「1.6.10.24.26.」と、5つもチェックがついてしまいました(汗)。1.は今に始まったことではないし、10.なんかはお酒を飲むハズじゃなかったけど飲んじゃったから六本木に置いて帰った…というものなので、コレは「車ででかけたのを『忘れて』…」と言葉が足らないですよね。24.、これは暴走自転車や暴走(歩?)歩行者が多くなったのも原因。車道を全速力で走る自転車、ヤバいですよねアレって!

チェックリスト

■あのレジェンド・ドライバー「高橋国光」さん(クニさん)&レジェンド・チューナー「雨宮勇美」さん(雨さん)もトライした!

高橋国光さん

で、なんと! このワタクシ、恐れ多くもレジェンド中のレジェンド、「79歳:国宝級レーシングドライバー&チーム国光 総監督・高橋国光」さん(※「高」はハシゴダカの高)と、「73歳:チューナー&走り屋界のレジェンド、RE雨宮自動車 代表・雨宮勇美」さんに依頼し、チェックリストへトライしていただきました…マジで。

雨さんこと雨宮勇美さん

でもね、クニさんも雨さんも「チェックはひとつも入りませんでした~!」とのこと。まぁご高齢とはいえ(失礼!)『世界中の79歳と73歳』の中で、それぞれ一番運転に長けたおふたりですから当然といえば当然です。

■更に…菰田さん、頑固清水さん、大井さん、井出さん、三栄相談役・脩己さん、Daiちゃん、熊さんにもやってもらった認知症チェック!

データは様々な年代の方から欲しい!ということで、もうそろそろ70歳代突入へのカウントダウンが始まったか?な方々はじめ、40~70歳代のいろいろな自動車業界の方…現役レーサー、走り屋の親分などにトライしていただきました。

・「69歳:日本自動車ジャーナリスト協会会長・菰田潔」さん、チェック無し。「一安心~(笑)」(菰田)

菰田潔さん 頑固一徹、清水和夫さん

・「65歳:頑固一徹 和、現役ラリードライバー・清水和夫」さんもチェック無し。「無(ね)~よ(半ギレ)!」(清水)

・「59歳:還暦まで1年を切った中年の星・大井貴之」さんは1.にチェックありですが「昔からね~」(大井)と注釈あり。

大井貴之さん 井出有治さん

・「44歳:元F1レーサー&現役レーシングドライバー+clicccarテストドライバー・井出有治」さん、「チェックゼロでした、ホントに(笑)」(井出)…あれ? 飛行機の時間を間違えて空港に行ってたよ~な!? 22.に三角マーク付けておきますね(笑 ウソ)!

まぁ、この4名様も現役レーサー&レース経験のある『プロの自動車乗り』ですからチェック無し(大井さんのみ1コ)で納得です。というかこの方々に聞いた私が間違いだったかも!

また更に…。

・「79歳:(株)三栄 相談役・鈴木脩己」さん、チェック無し。「無いよ、無い!」(鈴木)

鈴木脩己さん Daiちゃんこと稲田大二郎さん

・「73歳:チューニング雑誌OPTION誌創刊仕掛人・稲田大二郎(Daiちゃん)」さん、チェック無し。「あしからず…(笑)」(Dai)

・「65歳:元オートスポーツ誌の名物編集長・熊谷睦」さん、3.と21.にチェック2コ。「ひっかけ問題かよ!」(熊谷)

熊谷睦さん

70歳代の鈴木相談役とDaiちゃんのおふたりもチェックは無し…ホントかなぁ~!? ル・マンをはじめとしたテレビのレース解説が印象的な熊さんが2コ。「トリップメーターなんか戻さないし、そもそも戻し方を知らない」だって。

■さらに年齢を下げてみた…若い方ほどチェックが入るってど~いうこと?

clicccarの(株)三栄社内でもいろんな方を捕まえてチェックリストにトライしていただきました。まずは身内から。

・56歳:clicccarスタッフ・チェック7(1.4.9.25.26.29.30.)
・53歳:clicccar編集長・チェック13(1.2.3.6.9.10.11.12.14.21.26.28.29.)「10.は20歳代の頃だけど」と注釈あり。
・44歳:clicccar副編集長・チェック10(5.6.15.17.18.21.24.26.27.30.)
・42歳:clicccar営業担当:チェック2(26.30.)

ちょ、ちょっと! 大丈夫かclicccar!?

・49歳:インタラクティブカーメディア局 局長・チェック5(1.6.26.28.30.)
・49歳:REV SPEED誌スタッフ・チェック8(5.6.7.25.26.28.29.30.)
・41歳:GENROQブランドスタッフ・チェック4(1.5.6.9.)
・35歳:REV SPEED誌スタッフ・チェック2(6.10.)

…え~っと、30~50歳代でこんなにチェックが入るってヤバくないですか!?(笑) チェックは1.や26.、30.などが多いようです。1.は大井貴之さんと同じく「今に始まったことではなく昔から」という方がほとんどでした。また、26.は仕事で時間がないor遠出=取材・撮影だから仕事という方、多数。そして30.は単に体力の問題?

ということで、社内外チェックをした結果…。

・30歳代(2名)平均・1.5コ
・40歳代(5名)平均・4.1コ
・50歳代(8名)平均・4.8コ
・60歳代(3名)平均・1.5コ
・70歳代(4名)平均・0コ

この結果を見ても分かる通り、高齢だからチェック数が多いということではなく、というか高齢になるにつれチェック数が減る…という事実! とはいっても、今回は60歳代以上のほぼ100%が「自動車運転を生業にしている」方々。統計的には物凄く偏っているため世間一般の感覚とはだいぶ違うかとも思われます。

が、やはり、一般の方々がチェックシートにトライしても、「高齢者ほどチェック数が少ない」という傾向があるようです。ウ~ン。

思うに、若い方(とはいっても50歳代以下)ほど「遊び感覚」でチェックできるから、だと考えられます。まぁ私自身がそうでしたから。そして年齢が上がるにつれ「いやいや~、まさかそんなことはあるハズが…、無い!」と、チェックを戸惑う、またはチェックを入れたことを知られたくない!と思ってしまうのでしょうか。

ですので、警視庁が言うように「5つ以上チェックが入ったアナタは認知症だから要注意ですよ!」ではなく、「まぁ~こんなことを思うようなことが増えたら気を付けましょう!」くらいの軽~い気持ちでトライするのがよろしいかと思うのですが…いかがでしょう?

■お歳が上の方ほどお願いしにくかった…という事実

・気付く、気付かせるきっかけになれば幸いです!

今回、このチェックリストにトライしていただくにあたり、お歳が上の方ほどお願いしにくかった…という感覚がありました。ソレってご家族内で自身の両親、祖父母に「免許返納に関する話を切り出せない」「免許返納の話をすると怒るんじゃないか」という事例と同じ感覚だったのかな?と思います。

メディアで散々言われている免許返納のいろいろ。この30項目のチェックリストをやって「ホラ、こんなにチェックが入るんだから運転しちゃダメ!」という頭ごなしな切り口ではなく、10歳代、50歳代なんかも交えて「え? コレもだ!」「ウワァ~あるある、オレもチェックだ~!」「も~やだ~ウケる~!!」なんて感じで、老若男女一緒になってみんなでワイワイとトライし合うのをおススメします。

ピーポー君ファミリー

口に出しては言わない、あえてチェックは入れない…それでもOK! 頭の中で、心の中で『ウ~ン、そっかぁ、こういうことに該当すると認知症の症状となるのか…』と気付く、気付かせる。それが重要なことなのでは?と、私は思います。

【クニさん、雨さんはじめ、自動車業界の巨匠の皆様、及び(株)三栄の皆様、ご協力いただきありがとうございました!】

(永光 やすの)