復活したイスパノ・スイザ、ハイパーEV・カルメンをバルセロナの公道で披露

復活したイスパノ・スイザ、ハイパーEV・カルメンをバルセロナの公道で披露

Hispano Suiza Carmen

イスパノ・スイザ カルメン

ハイパーラグジュアリーEVになって蘇るイスパノ・スイザ

かつてヨーロッパの上流階級で愛用されたイスパノ・スイザ。一流コーチビルダーが架装したボディに航空機技術を組み合わせるなど、美しく革新的なプレステージカーを輩出してきた。

その名門ブランドの名が電気自動車となって蘇る。2019年3月のジュネーヴ・ショーで公開されたEVグランドツアラー「カルメン」だ。

イスパノ・スイザ_カルメン_公道走り_フロント3

EV専門家集団、QEVテクノロジーズとタッグ

搭載する電動パワートレインは、提携関係を結ぶQEVテクノロジーズが担当。同社はイスパノ・スイザと同じバルセロナに本拠を置く電動パフォーマンスカーの専門家集団。大手自動車メーカー向けの設計、エンジニアリング、研究開発、製造を請け負っている。カンポス・レーシングとも協力関係にあり、フォーミュラEにも参戦を続けている。

バッテリーEVのグランドツアラーとして誕生した「カルメン」が今回走ったのは、イスパノ・スイザの故郷、スペイン・バルセロナ。市街地から海沿いの風光明媚な道に至るルートでステアリングを握ったのは、ブランドCEOのセルジオ・マルティネス・カンポスやテクニカル・ディレクターのリュック・マルティ。

ガウディのサグラダファミリア、カタルーニャ美術館、超高層ビルのトーレ・アグバールなど、バルセロナを象徴する建築群を背景に、最新鋭のイスパノ・スイザが人々にその姿を披露した。

イスパノ・スイザ_カルメン_公道走り_リア夜2

デリバリー開始は2020年6月

2019年3月のジュネーヴ・ショーで発表して以来、「カルメン」のエンジニアは徹底したテストを繰り返している。新しいサスペンション・システムの開発や、軽量化と車体剛性向上のための数々の施策、カーボンファイバーを広範囲に用いた構造に対する衝突安全要件の最適化など、日々改良を積み重ねてきた。

イスパノ・スイザ創業者の曽孫で、現イスパノ・スイザ・ファブリカ・デ・オートモービルスS.A.の社長、ミゲル・スケ・マテウは語る。

「我々の歴史がバルセロナで始まったのは1904年のこと。その長い伝統をとても誇りに思っています。だから『カルメン』が走る姿を世界に初披露するのは、我らが故郷の街以外にないと考えました」

イスパノ・スイザ_カルメン_インパネ

次に「カルメン」が目指すのは、1019psという圧倒的なパワーを存分に活かせる場所。カタルーニャ北部での公道テスト走行を経てから、アスカリ・サーキットで高速テストを行いハンドリングを煮詰めていく。顧客へのデリバリーは2020年6月から始まる予定だ。