マツダが神戸製鋼との共同開発で日本溶接協会賞を受賞

スラグの発生を抑制する新たな溶接プロセスを開発。MAZDA3に採用された、足回り部品の防錆性能を高める画期的な製法が認められ、日本溶接協会賞の技術賞を受賞した。

 1970年創設の日本溶接協会賞は、日本の溶接界に多大な貢献があった者を表彰するもので、技術賞(本賞)は日本の溶接技術の発展に寄与した技術を開発した者に贈られる。
 今回マツダは新たな溶接工法「自動車足回り向けスラグ低減溶接プロセス」で、その技術賞(本賞)を受賞。

 車両の軽量化に不可欠な薄板化された鋼板は、接合部の性能確保が課題であり、そのために連続接合が可能なアーク溶接が多用されている。
このアーク溶接では、溶接ビード上にスラグが発生、付着した場合に錆の原因となり耐食性の向上が課題であった。
 マツダと神戸製鋼はスラグの発生メカニズムまでさかのぼり、アーク溶接のシールドガス中のCO2量の最適化と、新型溶接ワイヤー「MIX-1MS」の共同開発を行ない「自動車足回り向けスラグ低減溶接プロセス」を考案。さらに新プロセスの安定化を図るためにシールドノズルの径を最適化することで、スラグの発生を大幅に減らすことに成功した。

今回受賞したこのプロセスは量産車としては「MAZDA3」に世界初採用され、今後順次他の車種に展開されてゆく。