MotoGP:母国イタリアGPはひどい週末となったロッシ。問題は「トップスピードだけではない」

 モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのバレンティーノ・ロッシは、母国GPの第6戦イタリアGPでひどい週末を過ごした。ドライコンディションでの予選では18番手となり、レースでは序盤でコースを外れた後、最下位になってクラッシュを喫するといった具合だ。

 だが40歳のロッシを正当に評価しなければならない。ロッシは、進入が下り勾配、出口が上り勾配の連続右コーナー、アラビアータ(8~9コーナー)で転倒する前の最後の周回では、レースリーダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾよりも速かった。7周目で7度のMotoGP王者であるロッシは、ドヴィツィオーゾの1分48秒383に対し、1分48秒379のタイムを出していたのだ。このことが諦めを知らない男の姿を表している。

 またロッシは、2021年末で終了する現在の契約よりも前に、レーシングスーツを脱ぐつもりはない。

「オースティンはほんの1~2カ月前のことだけれど、優勝まですぐのところまで近づいていた。とても満足していたよ。今では状況はさらに難しいものになっている。でも僕たちは諦めないし、最大の力を試すつもりだ。だから僕がやめるんじゃないかと心配することはないよ」

■「コーナーからコーナーへの加速も苦戦している」とロッシ

 2018年のイタリアGPで、ロッシはポールポジションからレースをスタートした。そしてその2年前は、エンジンがブローするまではレースで首位を走っていたのだから、2019年のイタリアGPの内容はひどくショックだったようだ。

「2016年には絶望を感じた。エンジンが壊れるまでは、レースで勝てるところだったからだ。でも僕はポジティブだった。なぜなら僕は速かったからね。今年、僕は遅かったから絶望しているし、いっそう惨めだよ」

「コーナーからコーナーへの加速も苦戦している」とバレンティーノ・ロッシ
「コーナーからコーナーへの加速も苦戦している」とバレンティーノ・ロッシ

 ロッシはストレートスピードで苦戦しているだけではない。イタリアGPでは、ロッシはフロントの感触をよくつかめていなかったため、コーナーをアタックする際に自信が持てず、ヤマハYZR-M1のコーナースピードを活かすことができなかった。

「スタート直後から色々な面で苦しんでいた。(ギヤを)3速から4速、5速へと変えていっても、みんなが僕をオーバーテイクしていく。他のヤマハ勢さえもだ」

「これが大きな違いだ。それにコーナーからコーナーへの加速についても苦戦している。トップスピードのことだけではないんだ」