マクラーレンF1に新加入の元ポルシェLMP1チーム代表ザイドル「私は早急に結論に飛びつくタイプではない」

 2019年のF1第5戦スペインGPよりマクラーレンF1にマネージングディレクターとして加入したアンドレアス・ザイドルは、今後に向けてどうすべきかという結論を出す前に、チームの状況を詳細に把握することが重要だと話した。

 1976年1月6日生まれのザイドルは、ドイツ出身のモータースポーツエンジニア兼マネージャーであり、以前はポルシェのLMP1プログラムでチーム代表を務めていた。シニアエンジニアやデザイナーは別のチームに移籍する際、間に休暇を取るように規定で定められている。そのためザイドルは、ポルシェを離れてからマクラーレンで仕事ができるようになるまで、しばらく待たなければならなかった。

「ようやくチームの一員になることができて、今は良い気分だ」とザイドルは語った。

「最終的にチームに加入するまで、数カ月待たなければならなかった。1週間前に(マクラーレンのファクトリーがある)ウォーキングで仕事を始められて良かった。とても温かい歓迎を受けたよ。だから今はできるだけ多くの人たちと知り合おうとしているところだ」

 ザイドルは、マクラーレンが大改革を必要としていると考えているのだろうか? それとも基盤は整っており、その基盤に微調整を加えて形を整え、将来成功をもたらすことができるようにしようと考えているのだろうか?

「まず第一に、私は一席ぶったり、早急に結論に飛びつくタイプではない」

「今重要なことは、時間を取って、ウォーキングのファクトリーはどのようになっているのか、チームはどのように仕事をしているのか、詳細を把握することだ」

「そうしてからチームのキープレイヤーたちと密接に仕事をし、将来に備える。今後数年の間にどのようなアプローチを取るか、(マクラーレン・レーシングCEOの)ザク・ブラウンとともに明確な計画とミッションを作り出すことが重要だ」

「そうして前を見据えると、特に我々のようなチームにとっては、いくつかの大きな挑戦が待ち受けていることが分かると思う。それは素晴らしいチャンスでもある。今後は数週間から数ヶ月をかけて、私はこういったことに焦点を置いていく」

 チームの規模や仕事のやり方の面で、マクラーレンF1チームはWECチームと比べてどれほど違いがあるのだろうか?

「異なるカテゴリーのチームをひとつひとつ比較するのは当然ながら難しいことだ。特に耐久レースとF1ではね」

「レースの性質、年間のレース数、レギュレーションが許可している年間のアップデート回数など、大きく異なっている」

「一方で、GTレースだろうと、LMPレースだろうと、F1だろうと、どのカテゴリーにいようと関係なく、成功できる体制や組織を作り上げるには同じ指針を適用するものだと考えている」

「繰り返しになるが、私にとってはまだ始まったばかりだ。チームに入り込み、何が整っているのか理解する必要がある」

「マクラーレンは偉大なチームで、素晴らしい才能を持つ人員が配置されている。F1のトップに再度近づいていくために、皆懸命に仕事に従事しているのだ。そのことは最初から感じることができた」

「また、2018年にザクが主導した変革によって、チームにポジティブな勢いがもたらされていることも素晴らしいと思う。変革はすでに功を奏しており、そのおかげで私が仕事を始めやすくなったことは間違いない」